グラインドハウスライブ バース&シソンヌ


バースとシソンヌの合同単独ライブに行ってきた。
2組が交互にネタを披露していき、幕間に映像が流れていた。

以下ネタの感想(順番はうろ覚え)

バース「熱血教師」
私はバースのネタはM-1でみた野球選手の漫才とクロワッサンを取り合うコントしか見たことがないのだった。このコントは野球選手のネタに近かった。熱血教師の本質がだんだん見えてくるのが面白かった。

シソンヌ「はさむ」
シソンヌってこういうコントもおもしろいんだな!と感動した。そもそも設定がおかしいけれど、美容院用の雑誌のところなどがとても面白かった。

バース「スカイダイビング」
私はバースでは、このネタが一番好きだった。明るいようでいて、屈折した感じがきっとバースの持ち味なんだろうな。

シソンヌ自転車屋*1
自転車屋(長谷川)のところに自転車に乗った挙動不審なじろうがやってくるのだった。ただそれだけなのだけれど爆発的にウケていて、じろうが何かするたびに次の言葉が聞き取れないくらいウケるのだった。
しかし私がこのコントで面白かったのは長谷川なのだった。基本的にじろうの言葉は何を言っているのかわからないのだけれど、それを受け流して処理するのがとても良い感じだった。
最終的にはじろうが「おつんつん」を連発し、オチは長谷川のヒドイ言葉なのだった。
なんなんだあのオチは…笑っちゃう…。

バース「ウィリアムテル」
もしかしてこの役回りが逆でも面白いんじゃないかと思ったり。近藤の方が天真爛漫な風である。

シソンヌ「カルチャースクール」
ついに登場したじろうの女装なのだった。じろう扮する手紙コーディネーターという講師が手紙についてレクチャーする。
じろうの演じる女性は、よくあるオカマのずうずうしさを感じないのだった。この役はある程度ずうずうしいけれど、じろうが演じるとオカマには見えず、本当に女性に見えるのだった。
ネタの感想とは関係ないけれど、手紙コーディネーターって、実際にいそうだけれど、もっと若くてクウネルを読んでいそうな人なのではないだろうか、と思ったり。

バースゴールキーパー
試合中のゴールキーパー同士の会話。なんなんだ…。中村がとっても不条理なのだった。子供っぽいようでいて実は何か示唆してりるようにも思うのだった。私には掴みきれない…。

シソンヌ「携帯ショップ」
スマートフォンを買いに来る長谷川。携帯ショップ店員(もちろん女性)のじろうが勧めるのはスケーベフォンだった。よく見かけるシソンヌの姿であった。

バース「スカウト」
この辺りにきてバースって「心根が曲がってんなー」と思い始める。

シソンヌ「契約書」
最初の「はさむ」やこの「契約書」のようなネタは、日常のふとしたときに思いつくのかな。シソンヌのこういうネタがとっても面白いということが知れてよかった。

バース「ディズニーランド」
異様にディズニーランドにはまってしまう男(中村)とその彼女(近藤)のコントなのだけれど、彼女のほうがそのことがトラウマになるというのが面白かった。

シソンヌ「留守番電話」
最初から最後までじろうの演技がすばらしいのだった。学校教師らしい男の演技からオカマになるまで。すごいといしか言いようがないのだった。シソンヌすごいなぁ。

幕間映像「手料理を作ろう」
手料理なので道具を使わずに作ろう、ということで長谷川と近藤が素手でチャーハンを作るのだった。
これ、何かで見たことあるなあ、と思っていたら、終演後一緒に見ていた友人によるとチュートリアリズムで同じことをしていたとのこと。そういえばそうだった。
熱がりながらもご飯を中華鍋からはがしたり、がんばっていた。じろうが横から何度も「顔洗った?」というのが可笑しかった。



あまりにもネタの雰囲気が違うので比べようもないのだけれど、こうやって交互に出てくるとどうしても比べたくなってしまう。バースは会話重視のコント、シソンヌは他にはないシチュエーションのコントというように感じた。バースがKOCで1回戦で落ちてしまい、M-1では準々決勝まで進んだというのはなんとなくわかるような…。
次は完全に単独のライブが見たいと思った。しかし対戦形式でやる漫才の2組単独よりは単独ライブとして満足できた。とても面白かった。

*1:「自転車」かもしれない…