LLR単独ライブ「夕凪の街桜の国」 2011.2.24

LLR単独ライブ2日目。1日目がとてもすばらしく2日目への期待も物凄いものがあった。そしてそれは裏切られることはなかった。
というか1日目のネタの素晴らしさを考えれば、2日目がダメになるはずが無いのだった。 

<前説>
この日も前説はかたつむり。遠くから来たお客さんを探し、網走から来ている人にロックオンしていた。



「ロールキャベツ系男子」 (漫才)
赤飯系男子という部分を昨日は聞き逃していたのか、この日付け加えられたのかわからないけれど、新鮮に面白い部分だった。LLRはこういうタイプのネタを単独ライブの一発目に持ってくるなあ…、と思った。オーソドックスでとっつきやすいからかな。2回目でもとても面白かった。 


「いいヤツ」 (コント) 
居留守を使うところが好きである。 


「結婚式の二次会で出会いを」 (漫才) 
1日目は「出し物」部分で笑ったが、今回は性格の悪すぎる女性がいう台詞が全部面白いと思った。さすが福田である。 

「都会の喧騒」 (コント) 
前日より内容がコンパクトになり、面白くなっていた。あの沈黙はおとずれず、それなりに面白いコントに仕上がっていた。1日で調整してくるもんだなぁ。 


「究極の選択」 (漫才) 
今回の1日目と2日目のネタ違いはこれだけ。といっても内容は同じなのだが、伊藤と福田の役回りを逆にしていた。1日目もよかったけれど、今回のように福田が振り回されるほうが自然かもしれない、と思った。なんとなく間がもつ。しかし1日目のバージョンで非常に好きだった「缶バッチ…」の部分がないのはちょっと残念だったけれど…あれは、アドリブだったのだろうか?どうかな?どっちも面白いなぁ!
こうやって役回りを逆にしても漫才がなりたってしまうのはLLRが特殊なコンビなのか、このネタがボケとツッコミという役割分担から脱却しているからなのか?と考えたけれど、どっちもなのだと思った。福田は漫才のなかでは完全にボケであるけれども、普段のトークなどでは周りのものにツッコむことでボケている気がするのだった。だからかな…?(なんのこっちゃ…) 


伊藤官九郎脚本「棘TOGE」(コント) 
アラレ高野以外は出演者が全員代わっていた。
うに太郎:ガリバートンネル佐助
おばあさん:トレンディエンジェルたかし
おじいさん:(?)
犬:少年少女坂口
猿:トンファー山西
筋肉:トレンディエンジェル斉藤
映像に出ていないトンファー山西がいたのが可笑しかった。ただ、コレに関しては1日目のほうがよかったような気がする。うに太郎は小浜がぴったり。そして、2日目もアラレ高野は上しか見ていなかった。 


「中国語を覚える」 (漫才) 
1日目は最後の漫才がコレだったと思うが、この日は少し前倒しに。序盤の不安定さはなくなっていた。流れも自然なように修正されており、細かいところが変わっていた。オチあたりでやっぱりフンワリしていたけれど、1日目よりもよかったと思う。使われた中国語は同じだったので、どうやら本物のよう。 


「記憶術」 (漫才) 
やっぱりやっぱりこのネタはすごいと思うのだった。結局伊藤が語り部になってゆくのは快感で、その物語に夢中になり伊藤に先をうながしたり、責めたりする福田の迫真の演技は最高だと思った。私がなんとなく普段色々な人の漫才を見ているなかで、モヤっする部分をこの漫才がなんとも意外な方向から解決してくれた気がする。 


青春群像劇最終章(コント) 
8期生が一発ギャグや物真似を連続してする場面があったのだが、1日目のクオリティをはるかに超える出来になっていてとても笑った。サービス精神旺盛な8期生は面白い。ジューシーズも面白い。1日目はロシアンモンキー中須が出ていたけれど、2日目はピクニックだった。ピクニックが役者になっている、という設定は成功しているというのとはちょっと違うのでは?と思って可笑しかった。 


<ブリッジ映像> 

  • Tokyo絵馬collection
    とても面白い映像だったけれど、1日目も2日目も福田セレクトの方は会場であまり共感をえていない気がした。2日目に考えたのは、これを舞台上でやったらどうだろうということで、多分面白く感じるだろうと思うのだった。いつもの感じでガーガーすばやく絵馬にツッコミを入れていったら面白かろうなぁ。
  • スリ選手権*1
    おもしろ佐藤氏はお金持ちだなぁ。-集英社に電話
    この映像はやっぱりイライラする。あはは
  • 福田ファミリーオーディション
    伊藤作(伊藤官九郎)というコントの前フリ映像
  • 芸人お宅訪問
    伊藤と赤ちゃんという組み合わせは絶妙だと思った。 


前回の単独ライブと違って1日目と2日目のネタの違いはほとんど無かった。それはたくさんの人に見てもらうための2日間として正しいあり方だと思うのだった。1日目だけでも、2日目だけでも楽しめる。2日間見た人には「究極の選択」のネタでちょっぴりお楽しみがあって…。
そして特筆すべきは、これまでの単独ライブとうってかわって、ブリッジ映像がしっかりと作られていた!ということ。前回は福田父編集で多少はよかったものの*2、裏方の人たちに、愛されていないのではないかという気さえしてくるほど、これまでは酷かった。やっとしっかり作ってくれる人と出会えたのね…よかった…。
今回の単独ライブはLLRの熱烈ファンでなくて充分に楽しめる内容だった気がするのだった。*3
LLRはキャラクターがキャッチーなので、それだけでも十分おもしろいと思うのだけれど、こうやってネタも飛びぬけて良質なのだということが、もっともっと世間に知られればよいと思うのだった。
とても楽しかったし感動した。LLR大好き。

*1:多分

*2:父が作ったというネタとしても

*3:青春群像劇は置いておいて…