W-A-芸〜落語と漫才のコラボレーション〜 2012.11.17

W-A-芸にいってきた。前回は開催時間が早くていくことができず、泣きそうになっていたライブ。第2回が開催されて、本当によかった。
漫才を落語に、落語を漫才にするというライブだった。
今回は古典落語「大安売り」をタモンズが落語に、LLRの漫才「セサミン」を桂三四郎が落語にしていた。


まず、桂三四郎の落語「大安売り」を見て、タモンズがそれに習って創った漫才を披露。


落語大安売りは、相撲取りが場所中にの成績を語る話*1だが、タモンズは相撲設定を芸人に直して、ライブでウケたかウケないかで星をつけていた。安部は去年ピンの仕事が10回あった。そこでウケたりウケなかったりしたということで話は進むのだった。オチがとてもよかったのに…忘れてしまった…思い出したい!!*2
とにかく、安部のとぼけたキャラクターがピッタリで、とても面白かった。最後のオチもとてもよくできていたはず…*3。オチを言うときの安部のドヤ顔を後で指摘されていて可笑しかった。


次にLLRの漫才セサミン。久しぶりに見た。本当にヘンなネタだなーと改めて思った。LLRのネタでこんなに短くてしっかり面白いネタは他にないなー。


落語セサミンは、小学校の保健室でのお話。
38歳養護教諭と小5の女児童の会話で成り立っていた。
まず小5の児童に彼氏がいたりする。それに驚く先生。先生は話の途中でゴマを飲む。何を飲んでいるの?と聞かれて、ゴマの話になり、ゴマの効能を説く先生。胡散臭い広告の文句を読んだりする。
女の子の彼氏が迎えにくると、女の子は先生のことを美人だとか、先生みたいになりたいだとか、褒めたてえている。
保健室の外に出て、女の子は彼氏に言う
「あの先生ホント、バカ。セサミンって、ゴマの堅い殻を破らないと吸収されないんだよ。それなのに、何もしないでゴマの粒飲んだって意味ないのに」
彼氏が、だったら教えてあげればよかったのに、と言うと、女の子は「だから一生懸命ゴマすってたでしょ」と!!
すごーい!オチがすごーい!不自然な部分は全部最後のオチのためだったのかと思うと感動するのだった。


このヘンなネタを落語にするなんて、やりづらそうだな、と思っていたら、LLRのDVDを渡されて桂三四郎自らが選んだとのこと。DVDを見たらどのネタも斬新すぎて、選ぶのが大変だったと話していた。「漫才にバレーボールの要素を取り入れるってなんですか?まあ、それと迷ったんですけど…」
福田は落語セサミンに大変感心したらしく、あのオチをどこかに使いたいと言っていた。他の漫才も落語にしてほしいと言って、とくに「いっていい」のネタを落語にしてほしい模様。「伊藤のデートにいっていい?って聞くだけの漫才なんですけど…。これにもゴマの要素があるんですよ。」
福田「いっていい?」
伊藤「ダメだよ」
福田「ゴマ炒っていい?」
伊藤「それはいいよ」
福田「デート行っていい?」
伊藤「ダメだよ」
と、ひとくだり披露したら、大波が「べつに三四郎さんゴマに食いついてるわけじゃないですからね!」とツッコんでいて可笑しかった。
こういう風にLLRがフッとネタを披露するのも珍しいし、その後、桂三四郎が「そういう福田さんのカワイイ感じが難しいんですよね。だから、今回は小学生の女の子にしたんです」とサラっと言ったことに感動した。なるほどー!!

大好きなLLRの漫才を違う目で見られて本当に面白かった。タモンズの器用さも実感できるし、素晴らしいライブ!
次回も絶対に行こうと思った。

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AE%89%E5%A3%B2%E3%82%8A

*2:思い出したらいつか追記します

*3:twitterで教えていただきました!ありがとうございます!「面接受けたんや」でした。ステキなオチ!