囲碁将棋単独ライブ「劇空間ホール」 2010.3.1


囲碁将棋単独ライブに行ってきた。

囲碁将棋の単独ライブを見るのははじめて。
いつものおもしろい漫才をたくさんみられるかと思うとワクワクが止まらなかった。
全部で2時間弱のライブだったが、2人は一度も舞台裏にさがることなく、出ずっぱりだった。

順番などもさっぱり覚えていないし、書き方もわからなので、全体的な感想だけ。

オープニングはパチンコ風に。
エリートヤンキー橘のアナウンスで文田らしき人物(モッキンバード、シソンヌ)が、かわるがわる出てきた。本物の文田がでてきて、2人がそろっておしまい。
ここでは、声を聞いて「あ、みのちゃん!」と心が躍る。私ってみのちゃん好きなんだなあと認識した。

漫才は「サザンが好き」「方言がうつる」「銭湯を経営したい」「理想の女の子」「おすそ分け」などがあった。
どれも面白く楽しかった。

途中織り込まれた映像は、文田作の「ボンジョビの空耳的日本語歌詞」と根建の「グルメレポート」

前記のものは文田が英語の歌詞をカラオケで歌うのは恥ずかしいということで、空耳的に英語の歌詞に日本語をあてはめる。ボンジョビの曲を流して文田作の歌詞がスクリーンに映し出されていた。
上手く出来ていたし、英語の歌詞を歌うのが恥ずかしいという感覚がいかにも、理屈っぽい文田らしくおもしろかった。

根建のグルメレポートは、根建が茅ヶ崎へ行った映像を流していた。開いていない店ばかりまわった挙句、オシャレなレストランを素通りして、ガストへ。ハンバーガーを食べて「あったまる〜」とのたまっていた。ゴマが旨いらしい。

これらの映像を流しているときも舞台の端に立って2人で眺めているのだった。根建映像のときは、文田が根建のツッコミがしつこいとか食べ方が汚い、などとツッコミを入れていておかしかった。
グルメレポートの映像は結構長くて、「もういいよ…」と思いつつも根建に魅せられてしまうのだった。

他に根建太一単独ライブでできなかったピンネタをやりたいということで、根建一人で官能小説を国語問題にするネタをやっていた。
これも結構おもしろかった。


今回のライブは全体的にすごくがんばっていて、見ているほうも必死で見た。必死で見ながらいろいろ考えた。
私の囲碁将棋の漫才の好きなところは、その辺のにいちゃんがダベッている感じ。(たぶんそれを自分達の魅力として出していこうとしているように見える)
今回の単独ライブでそういうところがちょっと不自然に感じた。
つなぎの部分にで、「掘った芋いじるな」とか知らないわけないのに、根建が知らない体で話が進んだり…。細かい辻褄が合っている囲碁将棋だからこそ、たったそれだけのことで「ん?」と思ったりするのかな?

私は囲碁将棋の漫才を見ているとき、最初から最後まで笑っているものと、最初は全然乗り切れないものがある。
最初に乗り切れなかった漫才でも途中から突然面白くなる。その瞬間というのは、わかりにくい例えを連発しているときに、ふっと理解できるものがあったとき。1つわかった瞬間に今までわからなかったこともなんとなく理解できるようになる。そうすると共犯のような気持ちになってうれしくなる。(今回の単独ライブのネタでいうなら「理想の女の子」)
とはいっても、やっぱり最初からずーっと笑っているネタのほうが好きだけども。

理屈っぽい囲碁将棋だから感想ももっともらしく理屈をこねてみた。楽しいライブだった。
自己嫌悪に陥ったのは、帰りの電車のなかで思い出し笑いするポイントが根建グルメレポート映像後の会場の静まり返り具合だったこと。
性格が悪いというか、もっと素直に面白かったところで、ニヤニヤすればいいのに!と思うのであった。