神保町花月「いつしよ」 2010.3.25


「いつしよ」を見てきた。

脚本がLLR伊藤ということで、以前のものは短編で特にダメ感もなく、といって素晴らしい!という思いも無かったので、今回はどうなんでしょ?と心配しながら観に行った。

話の内容は、兄弟の思いのすれ違いと和解というものだった。
出演者とキャラクターがよく合っていて、彼らを知っている人が脚本を書いているというのがよくわかる。
グランジの演技はとても良いというウワサをよく聞くが、私は神保町花月で今回はじめてみた。
ウワサは本当だった。なにより遠山に感激した。あんな風に普通の人の役できるなんてすごい。もっと奇抜な役柄でもなんでもできるんだろうな。
もう中学生は、もう中学生そのものだったが、役がそうなんだからそれでいいのだ。普通の大学生役とかも見てみたい。
クレオパトラは普段の舞台で見ても、演技している神保町花月で見てもまったく同じ印象。これは役柄は関係なさそう。2人とも細くて笑ってしまった。

全部観て思ったことは、「あーダメじゃなくてよかった」だった。
全然ダメじゃないし、飽きずに見られる1時間半ものお話を書けるなんてすごい。
しかし、伊藤ちゃんは神保町花月を勉強しすぎだよ、と思うのであった。
いいほうに考えれば意外とその場に合わせたものを作れるんだな、という感じ。
でもせっかくなので、まったくつまらなくてもいいから、どこかにキラめく部分を見たかった。

ごちゃごちゃ書いたが、最後まで飽きなかったし、笑える部分(←重要)もたくさんあって、楽しかった。
神保町写楽の脚本があったらまたいくよ。