LLRトークLIVE「ツモルハナシ」 2010.5.6


ツモルハナシに行ってきた。

今回もいつものように福田が機嫌よくベラベラしゃべる。

この日はゴールデンウィーク明け1日目。お客さんにまだGWの人はいるかと聞いていた。
パラパラと手が挙がる。学生はもうGWは終わってしまった。
学校は融通が利かない、と言っていた。
大学のように単位制にして好きなときに休めるようにすればいいという案を出していたが、もう学生でなくなってから大分たつ人間が真っ先に出した案が学校のシステムというのが、興味深い。社会人じゃないんだなあ、と思う。

今日は映画2本観てきた福田。「なんかギリシア神話みたいな…」とタイトルが思い出せない。
お客さんに『タイタン』だと教えてもらう。
伊藤が「4文字が覚えられなかったの?」と驚くと、
「たしか“タイタン”だけではない、その後にもう少し長いタイトルがあったはず、タイタンズを忘れないみたいな…」と言い訳していた。(正しいタイトルは『タイタンの戦い』のはず…)
タイタンズを忘れない』を思い出すところが適当すぎて笑ってしまう。
もう1本は『ハートロッカー』。面白かったとのこと。
主人公が爆弾処理での緊張に興奮を感じる。ハートロッカーとは心がロッカーと言う意味だと思う、だとしたら自分もハートロッカーだ、という福田。
大して稼げるわけでもないのに、スベるかもしれないと緊張しながら舞台に出る。それを快感に思う。
それを聞いて、「ちょう影響されちゃってるじゃん」とバカにする伊藤だった。
そして私はハートロッカーを「心がロッカー」と解釈するのは随分格好悪いなあと思うのであった。

本当は邦画が観たかったが、時間が合わなかった福田。
ミルククラウン竹内がソラニンを見ろと強く勧めてくる。
伊藤は「そんなに面白いんだね」と素直に受け取るが、福田いわく、あいつが俺に映画を観てほしいというときは一緒に馬鹿にしたいとき。

この竹内の気持ちはとてもわかるなあ、と思う。良い映画は人と分かち合うとマイナスになってしまうことがあるけれど、ダメ映画に色々ツッコむとその映画のことを好きになったりするもの。

映画館でバイトをしていた福田は映画館でものを買うやつはバカだと思う、とのこと。
飲食店と違って、汚い手で食品を扱っている。ポップコーンはゴミ袋に入れて保管している。
ゴミ袋といってもゴミと一緒に入れるわけじゃないでしょ?という伊藤。
それに対して「そりゃそうだよ、なんで翌日、ゴミとポップコーンを仕分けなきゃいけないんだよ」と憤る福田だった。

どうしてそういう知らなくていいことを教えるのか、という伊藤の発言から、知らなくてもいいことを知りたいか知りたくないか、という論争へ。

知っておきたい派の福田と知らないでいたい派の伊藤。
「彼氏が過去に殺人を犯していたら、それを知りたいか知りたくないか」という極端な2択を会場のお客さんに迫っていた。
結果は6割が知りたい。4割が知りたくない。知りたい派が多いことに喜ぶ福田だった。
なおも伊藤に「知りたい」という主張を繰り広げるも、納得いかないけれど面倒だから終わらせる伊藤。
そんな伊藤の表情をよく見るという福田。伊藤に限らず自分の話を聞いた後の人はよくそんな顔をしているとのこと。
やっぱり、福田は言い負かすことは出来ても納得させることは出来ないのだと思う。

コーナーは自分の好きなものをプレゼン。客席に響いた方が勝ち。
ゲストにミルクラウンジェントル、ライス田所。

ジェントル、伊藤組でベースボールヒーローズというゲームのプレゼンをする。
途中、茶々を入れる福田を気にするジェントルに「ジェントル、無視しよう」と言う伊藤が面白かった。
野球ゲームなんて、と言いつつも野球が好きな福田だった。元西武辻の応援歌を嬉しそうに歌っていた。1番バッターなのに歌詞で場外ホームランを求められる辻なのだった。
面白い。

田所、福田はスロットのプレゼン。
福田は18歳から12年間スロットをやっている。12年間何かを愛することなどあるか?と問うと、伊藤は「お母さん」と答えていた。
こんな三十路がいるなんて!あはは
スロットとは何ぞやという説明を一切せずに、「ゲチェナ」だ「木の葉積み」だと田所と福田でキャッキャしているだけだった。
プレゼンでもなんでもない。

最後にお客さんがやってみたい方に拍手をしてもらう。拍手の量が多かったほうが勝ち。しかしほぼ同数だったため、楽屋にいる作家に決めてもらっていた。
結果は伊藤チームの勝ち。

まあどっちでもいいけれど、そりゃあ伊藤チームの勝ちだよなあ、と思うのであった。お客さんの拍手が2分されたのに驚いた。あはは

こんなにしっかりゲストがいたのは初めてで、楽しかったけれど、もっとトークを聞きたい気もした。

何はともあれ福田の納得できるようなできないような主張とそれを聞く伊藤の常人さがとっても楽しい。
また行きたい。