7人の聞き手が面白い人の話を聞く 2010.5.9


「7人の聞き手が面白い人の話を聞く」に行ってきた。

グランジ佐藤大をゲストとして7人のホストが15分ずつ話を聞く、というライブだった。
浅草花月はとても空いていた。後ろの方はほぼ空席。なんだかちょっと寂しい感じ。

犬の心 押見
最近はTwitterで交流している二人。押見がなにか呟くと、それに対して大が「了解しました。家に向かいます」とRTするのがお決まりになっている。
日本一のTwitter芸人になりたいという大。芸人界では博多大吉のフォロワーが5万人、広瀬香美は40万人。その上を目指している。大のフォロワーは3千人程でこの間何人か減ってしまったらしい。
最近は遠山がラジオで相談にのっている。遠山はいいヤツだし、相談にのるものいいが、遠山をポカリとしたら自分は醤油だ、人生経験の濃さが違う、と迷言を吐いていた。
だから自分はTwitterで相談にのっている。
Twitter内での大は公園でテント暮らし、泉谷しげるのようなキャラクターを持つ男なのだそう。
押見はそんな大のツイートに色々文句を言いたげだったが、口をはさむ余裕なく終わっていた。
Twitterの話から押見は人生の7割何も考えずに生きているなどと説教したあげく、自分も同じだと気づく。
Twitterに関しては、キャラクターはもう後戻りできないので続けるしかない、とちょっと本音をもらしていた。
押見の常識人ぶった感じが大にはまったく通じなくて面白かった。

LLR 伊藤
大と伊藤は舞台上できちんと話したことがない。大は福田と仲がいいので伊藤と話す機会は減る。
「よくあんな九官鳥みたいにうるせーやつと一緒にやっていられる」と大。
「昔からお前が聞き役だったのか?」という質問に「まあ、そうですね」と伊藤が答えると
「お前らはずーっとそういう付き合いかたをしてきたんだな」と感心する風の大だった。
伊藤の子供時代は想像できる。大家族で子供好きな父が家を守って、母の愛を存分に受けて育ったのだろう、と想像する大。
伊藤家は今後も続いていくだろう、と言う大に「それは単に人数多いからでしょ」と少々冷たい伊藤がおかしい。
福田の子供時代が見えないという大。伊藤も自分が出会う前の福田は想像しがたい。
大は福田の子供時代の写真を見たことがある。「え、俺も見たことないのに」と驚く伊藤に大は「心を許したんだろう」と適当なことを言っていた。
楽屋で大と話していると結婚の話になる。お互い30歳なので当たり前だと大。
「大さんは荒くれ者のイメージですけど、本当は家庭を築きたいタイプですもんね」と伊藤に言われていた。
健康にも気をつけなければならない。最近酒も弱くなった大。伊藤は体力が無くなったことは感じるが酒に関しては何も変化を感じない。
肌の色が黒いのは肝臓が悪い所為なのでは?と大は脅すのだった。
伊藤は昔、鼻血なんて出したことがなかったのに、最近風呂に入っているときに突如鼻血がでるということが2回ほどあった。
大福トークで福田が突如鼻血を出したのを思い出した大は、LLR2人は放射性物質を浴びているんじゃないか、と言っていた。
今までは福田が一身に浴びていたが最近伊藤にもかかるようになった、とのこと。
なんじゃそりゃ。
大の酒乱はジジイ(祖父)からの遺伝。ジジイは包丁を持って追いかけてきた。自分は日本刀で応戦した。伊藤の見解では包丁からウソ。
伊藤は今回一番戦法を考えずに挑んだように見えた。それがワザとなのかなんなのか分からないけれど、伊藤ちゃんだなあ、と思うのであった。

オコチャ
オコチャが大にまず聞きたかったことは「何故、佐藤大という名前になったのか」

あまりにも雑だと思う、とのこと。
赤ん坊の大が「大の字」で寝ていたから「大」、一文字の姿勢で寝ていたら「一」になっていた。
祖父の名前は正二で父はそこから一文字とって正治
姉は千春。北海道の千歳で春に生まれたから。ウチの家族は単純なんです、という大だった。
ちなみに祖母の名前はキツネ。旧姓は「北」で「北キツネ」だった。
佐藤家にあった掛け軸には蛇の絵が描かれていて、その蛇が抜け出て雨乞いをした。抜け出た蛇の代わりに縄跳びを入れておいたそう。
オコチャは終始「ウソウソ!」と言いながらゲラゲラ笑っていた。あまりに楽しそうにしているので、大も素晴らしいウソがつけたようだった。この回のウソはどれも秀逸だった。
見ている方からすると、オコチャはちょっと笑いすぎに感じたが…

増谷キートン
ココまで見てきたが佐藤大にまったく興味が無い、というキートン
2年に1回くらい飲みにいく。大阪で漫才の賞レースがあり、スベッたので翌日仕事があるキートンをも巻き込んで飲みにいった。
終電で帰るはずだったキートンだったが、結局朝4時頃になってしまった。始発まで時間をつぶしている最中にキートンがトイレに行き、戻ってくると大の姿がなかった。ひどすぎるとキートン
大の言い訳は、この日はそのまま住之江競艇場にいくことに決めていた。なので足が自然とその方へ向いてしまい気がついたらドブの溝で寝ていた。雨の日だけ水が流れるドブだったので助かったが、雨が降ったら今頃南太平洋でイルカと泳いでいる、というものだった。
ひどいなあ…
キートングランジの名前がよくないと指摘。大も「炎の爆笑軍団」という名前を提案するも相方たちに却下されたとのこと。
自分の芸名だけでも変えようかと思っている。サブローという名前にしたい。
キートンは自分がR-1で優勝して箔ついたら名前をつけてやると宣言。どんな名前にするか、候補だけ挙げてほしいということで、エンディングで発表することになった。
ホストがキートンだというのに、この回が一番まじめにグランジについて話していたのが面白かった。キートンはまじめな人なんだろうなあ。

ピース 又吉
今回のメンバーのなかで自分が最も大に興味を持っていると自負する又吉。
もし自分が日本と戦争しなければならなくなったら、真っ先に自軍に大を呼び寄せる、とのこと。
大は正義感が強い。街でケンカを見かけたら必ず止めに入る。
神楽坂でも1対2でオヤジがケンカしていた。周りの人は写メをとっていたりして、見ているだけだった。たまらず大が止めに入ったが、3人の血で自分も血だらけになった。警察が駆けつけて、真っ先に取り押さえられたのは大だった、とのこと。
ただしヤクザのケンカは止めに入れない。もしヤクザが子犬をいじめていたらどうするかというと、110番するとのこと。
又吉は本当に大のことが好きそう。でも大の高校の同級生を紹介するという話に「ちょっと怖い」と言っていたのは結構本音だろうと思った。

ハイキングウォーキング Qちゃん
大はハイキングウォーキングの2人の優しさについて話したい。
以前自分が彼女にフラれた翌日に新潟でライブがあった。ライブ後一緒だったハローケイスケに付き合ってもらってヤケ酒を飲むことにした。
それを聞いていたハイウォーの二人が「金はあるのか?」と聞いてくれた。
仕事はまったく関係のない個人的なことなのに、こんなに優しい先輩がいるのか!と熱弁していた。
ディズニーが好きなQちゃん。大は行ったことがない。どこがいいのかわからない。5分のアトラクションに何時間も待つなんて出来ない、とのこと。
一生懸命ディズニーの面白さを説明するQちゃん。
スプラッシュマウンテンで落下するときに撮った写真が買える、と言えば、金が絡むと冷める、と言われ、
バズライトイヤーのシューティングゲームで得点が出る、と言えば、賞品もないのにそんなことをするのは不毛だと言われ、ちっとも大には響かないのであった。
ただしパレードはいいかもしれない。「街宣車で周るんでしょ?」と恐ろしいことを言う大。
街宣車とシーマのパレードを想像して笑う2人だった。
大はディズニーのキャラクターではステッチはかわいいと思う。「ステッチは縫い方、スティッチね」とQちゃんが訂正していた。
あとはマリーもカワイイ、「ああいう女性はいいと思う」と言っていた。あはは
Qちゃんは一生懸命話を引き出そうとしていて、それがディズニーの話というのがとっても面白かった。佐藤大とディズニーは面白い。

平成ノブシコブシ 徳井
大にラジオを薦める徳井。今まで聞いていてとても面白いのだが、2分に1回、言ってはいけない言葉が出てくるので、テレビは無理。狙うはラジオかネットだ、とのこと。
大は競艇の実況を狙っている。
徳井に対しても「転換期」だと迫る。吉村さんが1人で売れたらどうするんですか!だから徳井さんも何かないといけない。
オートを薦める大。広い人脈からこれからはオートがくる、という情報を得た大は特にオートを薦めるのだった。
徳井はバレーボールがいけるのではないかと考えているが、まったく取り合わない大。ただただ、オートを推していた。
ただし自分はオートバイに興味が無いらしい。
徳井との話はお互いに本気ではない感じで、適当なことを話していて、どこかの季節労働者が一攫千金の話をしているようだった。まさしくそれがこの2人なのだろうな、と思うのであった。

7人すべてが終了し、一応誰が一番よかったか大が発表する。
大が選んだのは又吉。又吉は大の話を聞くだけではなく、自分の見解と分析を付け加えてくれたのでよかった、とのことだった。
キートンが考えた大の芸名候補は「パンチ佐藤」だった。
最後のほうは見ているこちらがぐったりするほど、大が喋りまくっていた。やっぱりあのキャラクターは面白いなあ、と思った。
また見たい。