カリカ単独ライブ「魔王コント」 2010.6.13


魔王コントをみてきた。
カリカの単独ライブは初めて。
私がカリカを面白いなあと思ったのはワイ!ワイ!ワイ!を見たからで、その後無限大などは見ていたけれど、なんとなくネタは敬遠するものがあった。
それはなんだか小難しいネタをするのでは?という偏見から勝手に面白くないと決めつけていたからだった。
10年くらい前に「のう」のネタは見たことがあったけれどそのときはなんとも思わなかった。
しかしシュール5などで見かけるネタは単純でおもしろいし、なんといっても神保町花月の「kisskisskiss2010」が本当に面白くて、これはカリカの単独ライブを見なくてはならないと思ったのだった。

こんな1回しか見ていないような人間が感想なんて書いていいものか?と思うけれどそう思わせるところがカリカのネタを見るのを敬遠してしまう原因とも思うので、ここはあっさり素直な感想を書いてみる。
コントを一つ一つ切り取って感想を書くのは私には無理なので、全体を見ての感想。

カリカのコントは単純でバカバカしく、でも筋は通っているのだった。
私は表面だけをうっすらみてゲラゲラ笑ったけれど、深読みしようと思えばいくらでもそれを楽しめるのだろうと思った。

途中、家城が舞台上にいないときは、「これはコントなのだろうか?お芝居みたいだなあ」と思うのだが、カリカ2人が揃ったときは正真正銘コントに見えるのが不思議だった。
そして私はそんな時がとても面白かった。特にお気に入りはみゆき姫(家城)と林景荘(林)のやり取りだった。中島みゆきを歌い踊る家城に抱腹絶倒だった。

最後の遺書が色々な著名人の引退宣言をつなぎ合わせたものになっていて、私は笑うのに夢中で色々見逃したけれど、こういう細かいパロディのようなものがたくさんちりばめられていたのだろうことが理解できた。もう一度見たいと思わせるのがとっても上手い。

私はお笑いライブで難しいことを考えようとは思わないので、おそらく込められているであろうメッセージも受け取ったりはしなかった。
しかし、それがなくても充分楽しくでゲラゲラ笑うことができるのだった。

カリカを知っていても、単独ライブがこんなにも万人が面白いと思える内容だなんて知らない人が多いと思う(今までの私と同様に)。
とても面白かった。