第四回LLR福田がしゃべる〜夏祭り150分SP〜 2010.7.23


福田がしゃべるに行ってきた。

今回の会場はスペースゼロ。すごく広かった。単独ライブより広い会場でやるなんてなんてことだ。

まずは伊藤がちょっとだけ前説をしていた。今回は前方2列が「伊藤ちゃんと一緒席」ということになっており、チョッキ*1に案内されながら客席に降りて、その席の方々を握手なんかをしていた。

オープニングに福田の鼻歌はYUIのCHERRYだった。はじめて判った。


グランジ遠山
最近佐藤大がヒドイと2人。今日もお台場で五明と大がもめたとのこと。
五明が最初のツッコミはそんなに強くしないで欲しいと言ったら、大が怒ってしまった。
遠山は自分と大ばかりがもめているように思われているが、五明と大もよく揉めるのだ、と言っていた。ただ、遠山と五明がもめることはほとんどない。
大はが最近荒れているのは、遠山のラジオの所為だと福田。
「遠山さん気づいてないと思いますけど、前より2段階くらい明るくなってますよ」
福田の提案は遠山が大よりヒドくなればよい。大の前で「あー金ねえ」「死にたい」と大よりも言えばよい。
とにかく大の話題ばかりの2人だった。
福田は大好きな大の話題だし、遠山は相方なので当たり前だが、2人ともいきいきと大の話をするのだった。


パンサー尾形
緊張するという尾形に福田は「いやでもパンサー人気あるんでしょ?2人に感謝しなきゃダメだぞ」と言うのだった。
福田いわく、尾形は奇跡のパターン。グレートホーンなんてつまらないコンビを解散して、尾形はもう芸人をやめると思ったとのこと。
それなのに相方に恵まれパンサーになったことが奇跡。
尾形がパンサーの馴れ初めを話で「いつも管のことばかり考えてて〜」と言うと福田が「カンのことばかり考えてるやつなんて、お前かルンペンくらいだよ」と言ったのだが、尾形には通じず、流されていて可笑しかった。
あとは、尾形が大久保のプールへ行って、外国人カップルの女性をみて、近くにいた中学生と共に、股間*2が大きくなってしまい、プールから出られなくなった話をしていた。
ニヤニヤしながらその話を聞いた後、冷たくあしらう福田だった。*3
とにかく立ち上がって無駄な身振りをつけながら話す尾形と、椅子から一歩も動かない福田なのだった。


南海キャンディーズしずちゃん
福田はしずちゃんをなんよ呼んだらいいかわからない。
大阪の後輩にも聞いてみたが、みんなに「呼んだことがない」と言われた。
山ちゃんにも聞いたが、とりあえず、しずちゃんさんでいってみろ、とのこと。またしずちゃんと話すときは、「石に向かって話していると思え」というアドバイスをもらったらしい。
しずちゃんが自分で考えた結果呼び名は“静代さん”に。
しずちゃんが、福田は自分の脚ばかり見ている、と言うと、福田は「いや靴だけは可愛いな、と思って見てたんです」と失礼なことを言うのだった。
私がどう見えるかと問うしずちゃんに「ストIIブランカみたいだな、と思ってます*4」と福田がまた失礼なことを答えるのだった。
しかし、しずちゃんは「あのクルクルまわる?」といって、この日一番笑っていた。
福田がしずちゃんに、自分は女らしい方だと思うか、それとも男っぽいと思うか、という質問をしていた。
しずちゃんいわく、女らしいほうだと思うが戦いたい。
しずちゃんは強い人と戦いたいという願望を持っている。だからボクシングをやっている。
「同じ階級の相手いるんですか?」と福田がズケズケ聞くと、女子ヘビー級は自分しかいないのでチャンピオンだ、と言っていた。
もともとアイドルになりたかったしずちゃん
モー娘のオーディションも受けた、と言うと「モー娘にそんなでかいやついたら、センター以外ありえないっすよ」と平気で言い放つ福田だった。
「アイドルになりたかった芸人て多いですけど、どうして芸人になろうと思うんですか?有名になれればいいってことっすか?」とこれまたズケズケ問う福田。
しずちゃんは、オーディションなどで悟った、それまでは自分が大きいことにも気づいていなかった、と答えていた。
しかし、この回答は微妙に福田の質問には答えていないと思う。福田も強くツッコまずに流れていった。ちょっとすれ違いながらも、2人とも楽しそうに話していて、最後に福田がお見合いみたいで…と言っていたが、まさにそんな感じだった。


チーモンチョーチュウ白井
水をなかなか選ばない白井を急かす福田。
「水を選ぶ話すればいいじゃん」ということをきかない白井だった。そして実はもうどの水にするか決めているので、どれを選ぶか当ててみろ、と福田に言うのだった。
福田が見事正解し、会場が沸いていた。
私が白井を見るときは、こういうゲームをしかけていることが多い。
席に着くと、白井は福田を呼び寄せ、自分の膝に乗せて話していた。
なんなのか、このカワイコブリッコは!
白井はすごい事に気づいたという。
今着ている服も、座っている椅子もテープルも水も何もかも地球から出来ている。これってすごくない?というのだった。
そんな白井の話を最後まで聞いて、福田は「哲也君いくつ?」「29歳」(白井)「もう大人なんだから、そういう話(“だからどうするか”という続きのない話)を舞台上でしちゃいけません」と叱っていた。
そして最後に白井が福田の膝に座って、あやされて終わっていた。
白井ってここまでブリッコだったのか。感心するほどにあざといけれど、キャラクターを徹底していて判りやすくていいな、と思った。


アームストトロング栗山
福田いわく、さっき栗山と一緒にゴハンを食べに行ってしまったので、もうしゃべることがない。
「スロットの話しかしてないじゃん、っていうかお前嘘をつくんだもんなー」と栗山。
今日、栗山は会場についてから福田に電話して、ご飯を食べようと言った。福田は電話口ですぐ着くと言うのだが、全然来なかった。なんでそんな嘘をつくのか。
福田の言い分は、今日はタクシーで来て、電話があったときは会場のすぐそばだったが、道が混んでおり、時間がかかったのだ、とのこと。
グチグチを言い訳する福田に栗山が苦笑いしながら「ふーん、別にそんなに怒ってないから」と言うと、福田は、すぐさま「今の嘘です」
福田をねずみに似ている、という栗山。福田はねずみと言われたことはないが、猫、狐、鳥、新幹線に似ていると言われる。
栗山が「猫を殺せば7代祟るっていうじゃん」だからお前も先祖が狐を殺しているんだよ。
かあちゃん、ばあちゃんも同じ顔なんで、ひいおばあちゃんが狐を殺したんでしょうね」と福田。
栗山はそんな風に顔をいじられたことがない。うらやましいから、いじってほしいと福田に頼むのだが、福田から出てくるのは「モミアゲすごい」「反町隆の色」などのわかりにくいところばかりだった。
「アームさんの最後の砦*5はそこかもしれませんね」と福田。
安村にもこれといった特徴がない。では顔に傷をつければよい、キズのほうとデブのほう、と言われる、あははは、と2人で笑っていた。
安村さんは普段全然面白くない、と福田。安村に遅刻の件で怒られる。「遅刻して人に迷惑かけるやつなんて面白くないから」と言われるらしい。
そのことから、福田は同じく遅刻する栗山のことを安村は「おもしろくない」と思っているに違いない、と言うのだった。
栗山は意に介さず、「だって遅刻しちゃったんだからしょうがない、遅刻する前に遅刻するなよ、と言われるのは判るけど、遅刻後はもう取り返しがつかないじゃん、だから気にしない」と堂々と言うのだった。
福田は「ああ、俺の心が弱かっただけっすね」と圧倒されていた。
福田は栗山とは殊更リラックスして話しているなあ、と思った。


LLR伊藤
マイクを持って客席から舞台へ上がってくる伊藤。
なんとなく安心した風の福田が、「見ててどの人が(自分と)仲良くなれそうだった?」と尋ねていた。
尾形は論外、遠山さんのときは楽しそうに楽しそうにしてたんじゃない?しずちゃんも仲良くなれそう、意外と話しやすそうだったよねー。もっとボーっとした人かと思っていた、とのこと。
伊藤は福田の観察をしていたようで、しずちゃんのときに、最初は少し緊張していて、腕を組みそうになったのを途中で止めたりしていたが、後半はずーっと腕を組んでいたと、話していた。
細かいところまで見ているものだ、と感心した。
客席にいるのも疲れると伊藤。見られている気がして、後頭部がとても熱くなった、と言っていた。
正岡子規みたいになるんじゃねーの?」という福田。
何のことかわからない伊藤に教科書で見た正岡子規は後頭部が出ていて、見開き1ページ分あったと説明するのだった。
後頭部から正岡子規を思い出すところが可笑しい。
B'z会*6に呼ばれないことを僻んでいる福田。「来りゃいいじゃん」と伊藤。
呼ばれてないのに行くのはイヤだと言う福田。
「嫌がられないよ」と優しいことを言う伊藤だったが、行っても「あいつ来たよ」と陰口をたたかれる、とか、出される料理に自分のだけ味付けされていないだろう、とか、だったら自分でカップラーメン持って行く、とか、ウダウダ言う福田に「だから嫌われるんだよ」とこれもさらっと悲しい言葉を投げつけるのだった。
伊藤が福田に言う言葉はいつも的確で客席が思っていることを代弁してくれる感じがする。けなすときも褒めるときも同じ温度なのも面白いと思う。


平成ノブシコブシ吉村
「吉村さん、硲なんかとつるんでいたら未来はないですよ」と福田。
吉村が仲が良いという硲や江崎は犬だ!とのこと。
吉村は福田に自分のことを面白いと言って欲しい。福田は普段的確な批判ばかりするので一緒にいられない。
福田は自分にはそういう文化がない、と言う。彼女がいたときも「もっと優しくしてほしい」と言われたが、一番近い人だからこそ厳しいことを言うものだ、とのこと。
吉村はまるで自分が彼女であるかのように「ムチばかりじゃなくて、たまには飴もちょうだいよ〜」と言うのだった。
福田は舞台上でも楽屋でも、ふと上の方から全体を見つめて他の芸人のことを「あーあ、またやってるよ」と思うことがある。
そんなとき、ミルククラウン竹内やロシアンモンキー中須と目が合うと同じ顔をしているとのこと。
「え?俺のこともそう思ってる?」と不安がる吉村だった。
吉村も全員に褒められたいわけじゃない。褒めてほしい二人がいる。
それが相方徳井と福田。徳井も全然褒めてくれない、と悲しがっていた。
あまりにも悲観的な吉村になんとなく最後の方は福田も少しなだめるような感じになり「2人で飲んでるときは吉村がすごいから、俺もがんばらなくちゃって言ってますよ、そりゃそうでしょう!」と言うのだった。
そして「一緒に遊んでも面白くない、楽屋でも面白くない、だったら舞台上で面白くなかったらしゃべるわけないでしょ」とイヤミとともに舞台上では面白いと言ってあげていた。
終始吉村が福田に「褒めてほしい」と言っているだけだったが、結構本気に見えて面白かった。
舞台を俯瞰して「あーあ、またやっているよ」と思う、という話を舞台上でペラペラしてしまうというのが福田がクールになりきれない、なんとなくほほえましい部分だなあ、と思うのだった。


矢野兵動兵動
今回の大物ゲスト兵動。
なんとなく福田の悩み相談になっていた。
単独ライブの打ち合わせで本社に行き、疲れて床で寝ながら、同世代の人間で地べたで寝ているやつなんていないだろう、と思うと福田が話すのだった。
兵動は、世の中には床に寝たことがない人がほとんどなのだから、自分は床に寝たことがある、という話をすることができるじゃないか、今売れなくても地べたをはいずる生活でエピソードが出来て面白い話ができるようになるのだから大丈夫、と兵動は話すのだった。
福田は、地震がおこると「このまま地球が滅亡してくれたら、俺は勝ちだ」と思う、歳をとって仕事もなくなって落ちぶれるなら、今地球が無くなったほうがいい、と考える。
今はそう思うだろうけど、そんなこと考えなくて絶対大丈夫だと兵動が励ますのだった。
今売れないとこもそれをネタにして話せるのだからよい、とのこと。
福田が例えば車に轢かれたとして、自分は「ああ、ひかれたー!痛い」としか思わないだろうけれど、兵動は何秒後に、「あ、これネタになる」と思うのか、という質問をしていた。
3秒後には思うのではないか、とのこと。
さすがの芸人魂である。
兵動は楽屋では全然しゃべらない。頭の中で楽屋にいる芸人をサバンナの動物に置き換えたりしている。
宮川大輔は肉食系、ショウショウは草食系。自分はカバになりたいそう。水の中から目だけ出して周りを見ている。
「そうかぁ。楽屋でしゃべらなければいいのかぁ…でもしゃべりたくなっちゃうんすよねー」と福田。
そして1回楽屋でしゃべってしまうので、その話を舞台上でしたくなくなってしまう、とのこと。
それに対しても兵動は、「何度しゃべってもいい」と大きく受け止めるのだった。
福田はお客さん一人ひとりと話すライブをしたい。いつか、この会場で一人ひとりを笑わせるライブをする、とのこと。
兵動が20人に1人くらい黒人を混ぜとくから、と言っていた。
福田が「じゃあ最後は黒人黒人兵動黒人で」とやっと最後に少しだけ兵動に楯突いて終了。
本当に兵動との話はただのお悩み相談で、可笑しかった。兵動が途中なんとなく会場がしんみりすると、そのときの話題に沿うような面白いエピソードを話ていて、メリハリをつけていた。
そういうところがどっしりとしていて安心感があった。


エンディング
今回の出演者を全員呼んだ後、福田が「兵動さんのときはもっとくだらない話をしようと思っていたけれど、この人はどうしてこんなに面白い話が出来るのだろうと思ったら、すっかり聞き手になってしまった」と言っていた。
そして、他の出演者にたいして、「だから、皆さんも俺をそう感じされられるようにがんばってください」とうそぶくのだった。

とにかく、とっても面白くて、時間が長いことなんて忘れてしまうのだった。つくづく私はこのライブが好きだなあ、と思う。
とても楽しかった。

*1:芸人

*2:フィジカルと言っていた

*3:その後の伊藤とのトークで「尾形の話、あれ嘘だよな」と言っていた

*4:しずちゃんの格好は半パンにTシャツだった

*5:使い方がおかしい

*6:ブロードキャスト吉村主催のB'zをあがめる会