漫才バトルG1 2010.8.29


漫才バトルG1に行ってきた。

以下ネタの感想(ネタと順番は適当)

囲碁将棋「それが大事」
根建が「それはダメだよ」とか「いいじゃん、それはすごくいいじゃん」と、そもそも文田がおかしなことを言っているのに替え歌の内容についてまともに相手しながら相槌を打つのが面白いのだった。
そういうつくりのところがポイズンぽい、と思う。囲碁将棋の場合それがどんどん逆転していって、根建もボケはじめるところがワクワクするのだけれど、このネタはそういう風には展開するものではなかった。

パンサー「10回クイズ」
パンサーは漫才も器用にするのだなあ、と感心するのだった。
ちょっと題材が普通すぎる、と思ったけれどウケていたし、コント師なのだからいいのだと思う。

Bコース「ひとつ屋根の下」
以前見たときはあまりハマらなかったけれど、今回はとっても笑った。次に見たらもっと面白いのかもしれない。
終盤のハブとナベのカオスな感じが抱腹絶倒だった。

天狗「?」
ちょっと内容を忘れてしまった。初めて見たネタだったけれど、いつものほうが面白いな、と思った。
ジャニーズに見える角度を探してグルっと見回すところが面白かった。

マヂカルラブリー「4コマ」
漫才大作戦で見たネタだった。これは題材が直球すぎる気がするのだった。違う題材にしたら、私はゲラゲラ笑いそうだなあ、と思った。
漫才を作る過程で、こういうことを考えるのじゃないのかなあ…?

エリートヤンキー「転校生」
最近よく見るネタだった。西島が「こんな転校生が…」とボケて橘がノリツッコミする、というネタだった。最近のエリヤンはこういう形のネタをたくさん作っているのかな?
橘がいろいろなものになりきる様子はとても面白かった。そしてとてもウケていた。しかし私がイマイチエリートヤンキーにハマれないのは、こういうネタのときに、西島が橘にフる台詞が頭に入ってこず、どうして橘が今面白いことをしているのか、ということがわからないことがあるからなのだった。
ただ単にヘン顔で笑ってる気分になってしまってもどかしい。自分のカンの悪さに腹が立つのだった。

ポテト少年団「女風呂をのぞく」
ポテト少年団はいつ見ても面白いのだった。最初に「ルミネはキャパが大きすぎる」と言っていたけれど、たしかにポテト少年団は近くで見たほうが何倍も面白いと思うのだった。
今回は席が舞台に近かったので、大変ハマった。

チーモンチョーチュウ「怪物」
これはM-1の予選で見たネタだった。白井のキャラクターで押すのではなく、しっかり活躍していて、チーモンのネタのなかでは割と好きだな、と思うのだった。
でも多分チーモンの真骨頂は白井考案の不条理なゲーム的なものをして…というネタなんだろうと思う。

LLR「悩み相談」
単独ライブ2日目でもっとも良かったネタ。先日の漫才大作戦でもやっていたけれど、今回のほうが断然よい出来だった。「俺にも考えがある」という伊藤の台詞が絶対的にに必要なのだった。
とってもよかったのだけれど、まだ改善の余地はたくさんあって、是非とももっと面白いネタになってほしいと思った。2人の関係性が明確に分かるツカミがあったら最高なのに!
ただし会場での笑い声が少なく、不安になるのだった。

すずらん「くだもの戦隊」
色がごちゃごちゃになるとか、とってもプリミティブなボケなのだけど、それを「じゃあ、赤木さんは赤いかな?」と言ってとりなそうとするところがとっても面白かった。ツッコミもそれに対して受け流していて笑ってしまった。

若月果物屋
「バナナになる」というところに、「へぇー!」と思った。シールのところが面白かった。

ジューシーズ「手品をしたい」
ものすごく戦略的にグダグダにしているのだった。絶対ワザとなのだが、だからといってしっかり出来るかというと疑わしいのだった。ジューシーズに好感を持っている私だから楽しく見られるけれど、それほど好きでない人は怒りそうな内容だなーと面白く思った。
こういった漫才をたくさんやるならば、しっかりした漫才もひとつ作ったらいいと思うのだった。漫才に対してそれほどの情熱は無いのかもしれないけれど…。とりあえず面白かった。

グランジ「ビールかけ」
大のツッコミの一言一言が可笑しいのだった。そんなにいつも見ていないのでわからないけれど、多分毎回違うのだろうな、と思う。
以前はグランジの漫才では大のツッコミが苦手だったのだが、最近ではむしろそれで笑うようになっている。キャラクターを知っていると面白くなるということかな?

決勝

LLR「競馬をやめたい」
LLRにとってこのネタは自信作なのだろうと思う。でも私はこのネタがすばらしいとは思えないので、このネタで漫才バトルで優勝してほしくない、などと思ってしまった。なんというか「違うんだ」ということを判ってほしいのだった。しかし漫才大作戦といい今回といい、単独のときよりも段々良くなってきているような気がするのだった。最後に福田が歌う際の伊藤の表情など、面白くなってきている。うむむ…

パンサー「コント元気のいい店」
もう漫才のネタがない、ということで急遽コントをサンパチマイクの前でするのだった。それを面白く見せるために、わざわざ、丸イスを出してきたりして、苦心の色がみえるのだった。

エリートヤンキー「ヒーロー」
もしかするとエリートヤンキーのネタは1本目と2本目が逆かもしれない。1本目2本目ともにと同じようなつくりで、橘がやっぱりおもしろいのだった。いろいろ振られるものをたくさん演じていたが、さて何の話だったか今となっては思い出せないのだった。面白かった。

優勝はエリートヤンキーだった。
会場の沸き具合では当然の結果だった。エリートヤンキーはちょっとびっくりするくらいウケていて、すごいなあ、と思う。

贔屓目でしかみられないLLR以外のネタでものすごくハマるものがなく、ちょっと残念だった。
とりあえず、LLRの「悩み相談」のネタの出来がとてもよかった*1ので大変満足なのだった。

*1:会場のウケは別として