金魚鉢 2010.9.3


金魚鉢を観てきた。
前回の大吾組公演は大不評だったとのことで、今回は脚本がオコチャになっていた。

売春夫の話だった。
最後に売春だと思わせていたけど「本当は違う意味でしたー」となるのだろう、と思って見ていたが、そんなこともなく…。拍子抜けしたのだった。
序盤は大喜利があったりして、こんな風にお笑いライブ的に進んでいくのなら楽しみだな、と面白く見ていたのだが、だんだん思わせぶりで退屈なお芝居になっていったのだった。
ダブルミーニング的にお笑い芸人とファンの関係性を入れているのかもしれないけれど、そういうことは表のストーリーがよくできてこそ意味のあることであって、今回のような内容で、観客に考えさせようというのは間違っていると思うのだった。
BL的要素を大吾組に感じている人は少ないのではないかと思う。お笑いの舞台で妙に仲のよさをアピールしたりして、「こういうことをやっていれば喜ぶんでしょう?」というスタンスは興冷めするのだった。大吾組のトークでゲイがなんだかんだと話題にのぼるのは、ただ下品にふざけているだけだと思う。大吾組はそういう感覚をもちこませたオコチャの脚本にちょっと悲しさを感じるのだった。
面白かったところは、登場人物がお笑い芸人としてのそれぞれのキャラクターに沿って作られていて、オコチャは大吾組のメンバーをこうやって見ているのだなあと、と分かったところだった*1
も大吾組はもうトークだけでよいと思うが、もしまたやるのであれば、とことんふざけてほしいと思った。

*1:もしかすると、それも観客はきっと、そういうキャラクターを喜ぶだろうと思ってのことかもしれないが…