行列の先頭18inなかのZERO小ホール 2010.9.30


行列の先頭に行ってきた。最初のMCはスパローズとトップリードだった。
観客の多さに驚いていた。
「こんな豪華なメンバーなのにいきなりMCが地味な僕らですみませんね」と言っていて可笑しかった。


1ブロック目


2丁拳銃「お絵描き歌、ちょうどええ」漫才
志村けんの人形に似ているというのが可笑しかった。歌がうまいなあ。


アルコ&ピース「客引き」コント
今まで見たアルコ&ピースのネタの中で一番好きだった*1
設定が判った後でも最後まで面白かった。


囲碁将棋「モテる仕草」漫才
前日の漫才ブルペンで途中で終わってしまったのと同じネタだった。5倍は面白かった。
根建が噛んがことをもおもしろいのだった。


パンサー「菅の誕生日」コント
向井が必死すぎて笑ってしまう。それぞれのキャラクターがそのままで、ネタを書くときによく考えているのだなあ、と感心するのだった。


三拍子「歯医者」漫才
「これから歯医者でボケまくりますよ」と言ってから歯医者の設定に入り、そこから不自然なほどにたくさんのボケを重ねていくのだった。最初のその台詞はまるでハードルを上げたかのように感じるけれど、不自然なことを許されるための言葉だったと思う。
「本来こういう漫才ではない」ということを示しているようにも理解できるし、上手いなあ、と思う。そうはいっても単純に多くのくだらないボケはとても面白くて爆笑したのだった。


流れ星「動物園」漫才
最初にちゅうえいが瀧上のテレビ出演が決まった、と言うのだった。「ホスト顔が集まって餅を食う番組」とのこと。もう、このフレーズが可笑しくて可笑しくて笑い転げてしまった。
ネタは動物園のはずがどんどんカイジの世界へ、というものだった。瀧上がワーワーとツッコミをしつつ、設定にすんなりのるというのが面白かった。



ここで鬼ヶ島、流れ星、磁石がMCとして出てきた。
永沢がFKD48というユニットを考えているという話をしていた。FKDとは「吹き溜まり」のことで、芸暦が10年前後のくすぶっている芸人を集めてAKB的な売り方をするというもの。
ちゅうえいが自作の歌が得意ということで披露することに。その際舞台の後ろの隅に行って歌おうとするので、何かと思えば、FKD48で総選挙をしたら自分は下位だから立ち居地はこの辺だ、とのこと。
ちゅうえいは真ん中にいたらおもしろいのになぁ


2ブロック目


犬の心「催眠術」コント
犬の心のネタは設定がシンプルで誰でも思いつきそうなのだけれどなんだか面白いのだった。
ここで裏切るだろうな、というところでちゃんと裏切ってくれるし、とても常識的な内容なので安心できるのだった。


トップリード「ラーメン屋、色」コント
これはもう新妻がいろんなキャラクターになりたいだけ、というコントなのだろうな、と思った。今まで見たいくつかのネタのように上手いつくりというのがなくて、ただただ、新妻に感心するのだった。
私はトップリードを目的にライブに足を運ぶとまでは行っていないけれど、最近ではこういうライブで名前があると出番を心待ちにしているのだった。そして今回もとても面白かった。
ただ、もしこの日初めてトップリードを見て、このネタをしていたとしたら、好きになったかは微妙なところかもしれない。


鬼ヶ島「クマゴローとクマキチ」コント
初めてこのネタを見てからこの日まで何回このネタを見たこととか。しかし本当に何度見ても面白いのだった。
ネタの長さは各ライブで異なるのに、内容を変えずに何故だかしっかり時間を合わせてくるのだった。何気にすごく器用なのではないかと思い始めた。あの鬼ヶ島を。


スパローズ「15年目」漫才
自虐的なことを言い続けていたけれど、とても明るくて面白かった。タイガーウッズは1年後輩とか芸暦15年をいろいろなものと対比させるのだった。
こういう風に比べると自分と置き換えたときにも怖いことばかりなので、考えないようにしなくてはいけない。


千鳥「スポーツカーに乗りたい、クセが強い」漫才
もう本当にとても面白かった。千鳥の漫才を生でみるのは初めてだった。M-1などで見ていたけれど、これまで注目することもなくいたことが信じられないくらい、感動的に面白いと思ったのだった。
ネタの後半は去年のM-1敗者復活戦のネット配信で見たものだったが、やはりライブは違うのだと思わされる。千鳥のネタを見るためにライブに行ってみようと思った。
どうでもいいことの一点押しという点で今のポイズンと近いものがある気がした。


スペシャル企画として、関西から来た千鳥とKOC優勝のキングオブコメディの2組がトークしていた。
序盤で、ぎこちない2組を見かねて、サンドウィッチマン伊達も出てきて話をしていた。
今野を見て「吉本にもいっぱい不細工いますけど、スゴイ」と言って大悟が笑っていた。
いろんなところでライブをしているという2組。人力舎は毎年刑務所に慰問に行っている。
そこで、キングオブコメディはネタに入る前に「僕らのこと見たことある方いますか?」と尋ねると1人手が挙がったとのこと。
「あ、テレビかなにかでですか?」と聞くと「あ、去年ここで」と言われたのだとか。
去年と同じネタをしようとしていたので急遽変更した、とのこと。
「短い刑期の人ばかりだって聞いてたのに」と高橋が言っていて可笑しかった。
千鳥はお祭りの余興として呼ばれるたことがある。神社の神様が祭られているところから登場し、漫才をしたのだとか。
舞台上でノブが妙に大悟の方に寄ってくるので何かと思えば、下から棒で突かれていた。棒を払いのけつつツッコミをしていた、とのこと。


3ブロック目


磁石「反抗期の息子の父を練習」漫才
漫才のテーマといい、作りといい、ブロードキャストと磁石って似ているんだな、と思った。


ラバーガール「不動産屋」コント
大水の演じるキャラクターはいつもとっても世間知らずで、それを自分では判っていないのだった。そういう感じは本当だったら身につまされそうだけれど、大水が演じると全然現実味がなくて気楽に笑えるのだった。
飛永は常人であり続けるのはがすごいな、と思う。


ホームチーム「工場」コント
与座ってすごいな、と思うのだった。何をやっても愛すべき人物に見える。とても面白かった。


キングオブコメディ「タレントオーディション」コント
出っ歯の今野が出てくるのだった。
今野で出っ歯だなんて、それだけで笑ってしまうのだった。「聞き取れない」というのはコントでよく見るけれど、今野がやるから余計に可笑しいのだった。


スピードワゴン井戸田殺人事件」漫才
「ああ、これテレビで見たことあるー」と思うのだった。
テレビで見たことのあるネタを舞台で見ることは他でもあるけれど、スピードワゴンはすごくテレビスターのイメージなので得した気になるのだった。


サンドウィッチマン「花嫁から両親への手紙」漫才
むさくるしい男が新婦の手紙を読むこと自体で笑ってしまうのだった。手紙には所狭しとボケが書かれていて、それらのボケでまず笑い、伊達のツッコミの台詞でもう一度笑うのだった。
1つのボケで2回笑えるなんて!と驚いた。


とても楽しかった。「こんなにすべてのネタが面白いなんて!」と興奮したのだった。
また行きたい。

*1:そんなに見ているわけでもないけれど