第五回福田がしゃべる 2010.10.3


福田がしゃべるにいってきた。
この日も鼻歌で登場したが全く何の歌だか判らないのだった。*1
恒例となったまだ席についていないお客さんにイヤミを言いつつ始まったのだった。

ラフ・コントロール森木
自分が最初でいいのか、という森木。
森木さんみたいな人は最初に処理しておいた方がいいのだ、と福田。
森木は自分が掴んだ福田の秘密を話したい、とのこと。福田は焦って「じゃあ、まず僕に教えてください」と森木に耳打ちさせるのだった。
結局福田の許可が出ず、その話はしないことに…。脚をばたつかせる森木だった。
「話したい!」とブッこむわりに、結局話さないであげるところが優しいなあ、と思うのだった。よく考えたら森木も自分の女性の話はあんまりしないかもしれない。最近はラフコンのトークをあまり聞いていないのでわからないけれど。

我々芸人はお金が無い、という2人。福田は会場のお客さん全員の貯金を集めれば少なくとも2千万くらいにはなるはず、しかし楽屋にいる芸人全員の貯金をあわせたらマイナス2億くらい、と大げさなことを言うのだった。
森木がライセンスのツアーに行ったとき一緒にいたアームストロングの安村は400円でやってきた。ライセンスやラフコンとじゃんけんゲームをして金額を増やすも、いつも最後に藤原に負けて所持金が0円になってしまう。結局みんなでカンパして4、5千円の所持金になったとのこと。福田も沖縄のツアーに200円で行ったがなんとかなったとのこと。
路上生活者のドキュメンタリーを見た福田。
山手線に乗って自動販売機の周辺の小銭を集めると2,3千円にはなるらしい、と語るのだった。
「森木さん今日このライブだけっすか?あいつらのほうが稼いでますよ」
スロットの負けがこんで、無一文のライス田所は森木にジュースを奢ってくれ、と言ってきた。奢ってあげてもよかったが、からかって「お前には奢らない」などと言っていると、田所は「じゃあいいです!」と無限大ホールの自動販売機の下を漁りはじめた。
すると5百円もの小銭が落ちており、逆に森木が奢ってもらったとのこと。
福田も無限大ホールの自動販売機のつり銭返却口に790円くらいの小銭を発見したことがある。周囲の人に忘れていないか聞いたが、誰も覚えがないので、そのままつり銭返却口に入れておいた。
しばらくすると、自販機の前に列が出来ていたとのこと。
無限大ホールの自販機ということは絶対に知り合いの忘れ物なんだから使ってしまおうとは思わないだろう、あそこには魑魅魍魎しかいない、とのこと。

森木との会話はどちらかが気張ることもなく、自然体で楽しかった。森木はいつでも自然体に見えるけれど、ちゃんと福田に関する話題をしようとしたり、時間通りにしっかり話を終わらせたりとっても出来る人だと思うのだった。


エリートヤンキー西島
手の内を明かさない福田にビールを勧めて、ここはM-1の話をしましょう、と言う西島。
「ああ、自分から話題提起しちゃうタイプね」とスカそうとする福田だったが「正直どう思っているんですか?」と迫られ、めずらしくM-1の話をするのだった。
LLRはもう2回しかでることができない。それは変えられないのだから、あまり気負わずにやりたいと思う、今まで適当にやってきたのだからそのままに、とのこと。
西島は「M-1ぽいネタ」という言葉が芸人の間ではよく使われるけれど、M-1の決勝でM-1ぽいネタというのを見たことがないということに気づいた。それぞれが自分達らしいネタをしている。
エリートヤンキーは去年まではそれらしいネタを作って挑んでいたけれど、今年は自分達らしいネタをしようと考えている。だからアドリブを入れたネタをしようと思う、とのこと。2分くらいのネタにしてアドリブを入れる余地を作るのだとか。
これまでのネタは飽きてしまったので、次回の独演会で作ったネタを使おうと考えていると言っていた。

そんな西島にお前は趣味を作ったほうがいいよ、と言う福田。お笑いのことばっかり考えてたってしょうがない、舞台では一生懸命やればいいけれど、他の事もした方がいい、と諭すのだった。
「じゃあ、福田さんの趣味ってなんですか?」と西島。「競艇でしょー、スロットでしょー、お酒飲むのも好きだしー、まあ、ビリヤードも…、映画もドラマもみるし、マンガも読む、忙しくてしょうがないよ」とろくでもないのだった。
西島にはアイドル好きという趣味がある。
福田はアイドルが好きという趣味のあり方がよくわからない。マンガ雑誌でもグラビアページなんてなくてもいいと思っている。だったらマンガのカラーページにまわしてほしい、「ああ、コイツの髪の白だと思っていたけど色オレンジだったんだ!」などと思うのが楽しい、とのこと。
西島いわくアイドル好きは今ここで芸人をみている人たちと同じ。売れていない芸人に目をつけて見守る感覚。そのアイドルが売れたらガッツポーズなのだそう。
雑誌を見て「あーこの写真選ぶか!」と思うのは「あー、このネタ選ぶか!」と思うのと同じだと言うのだった。
福田は「ネタは全部見たことがあるかもしれないけど、雑誌の写真載っている写真しか見れないじゃん」と真っ当な反論をしていたが、西島は「それでもわかる」と言っていた。
プレイボーイは写真選びが下手とのこと。

M-1の話などあまり聞けないので面白かった。それでも福田はなんとなくはぐらかしているなあ、と思うのだった。エリートヤンキーM-1対策は明確に語られたけれど、LLRに関してはぼんやりとしか判らないのだった。こうやって文字にしてみるとそれがとってもよくわかる。
福田の脳内には明確な考えがあるけれど、頑なに語らないのか、それともここで語ったくらいにぼんやりと考えるに止めているのか、どちらなのだろう。おそらく前者だろうけども、わざと後者にしているという気もするのだった。それは見ている側には絶対わからないことなので、考えても無駄なんだろうな。
西島の言っていたことだってどこまでが本当なのか疑わしいと思う。


ギンナナ金成
金成さんはコワいと思っていた、と福田。ハローバイバイの時代は特に関のほうがコワくて、その相方である金成もコワい気がしていた。
劇場のギャングのイメージとのこと。
そういうお前もすぐ2期生と戦争だ!とか言うから…と金成。以前もどこかで話していた、Bコースハブとガリットチュウ福島に吉本の本社で福田がローションをかけられた話をしていた。金成は「福田が怒っちゃった」と落ち込むハブを見たのだとか。
福田は全然怒ってなかったと弁明するのだった。
仕返しして、笑って終わらせたい福田はハブのバイクの荷物入れをローションでタップタプにしてやろうと思う、と言っていた。
金成は「あいつ自分はいたずらするくせに、自分がされると怒るよ」と忠告するのだった。

ニブンノゴ宮地のは金成に苦手意識を持っていて同じライブに出たがらない、と言う福田。
「本人のいないところで言うのもあれなんですけど…」と言いながら、宮地は本当はMCなどライブを自分で仕切りたいと思っている、そこへ金成がくると金成の方が仕切りが上手いので宮地の思い通りにならないのではないかと、分析するのだった。
金成も「あいつポンコツだからなあ」と言って笑っていた。
宮地はミニコントの乗りから同期の金成に未だ敬語だったり、ライブでからかわれたことを本気で怒ったりするとのこと。なんだか人間味が合って面白いなあ、と思うのだった。
そんな宮地にグイグイいく福田は最近ライブ後福島に呼び止められたのだとか。
「お前いつも宮地にあんな感じなのか?」と言われたので、怒られるのかと思ったら「2期生全員にあの感じで頼む、お前みたいなヤツを待ってた!」
福田は「宮地さん以外には無理っすよー」と言っていたが面白いのでやればいいと思う。
最終的にドラマ部にシークレットゲストとして宮地に内緒で金成を呼ぶ、ということで終わっていた。

金成って自分の話をあんまりしないなあ、と思った。


LLR伊藤
福田がいきなりお前友達少ないだろ?と言い出し、2人で「古今東西芸人友達」を始めるのだった。
お互い交互に芸人友達の名前と一緒に何をしたか発表していく。
まず福田が「桑原(クレオパトラ)」と言ってしまい、伊藤が「ああ…(取られたといった風に)」とがっくりするのだった*2
一緒に何をしたか、という部分は福田はほぼ「競艇とスロット」伊藤は「だらだら」であった。
伊藤が何人目かで詰まってしまい福田にカウントされ、焦って「桑原」と言ってしまい、敗北。
「ああ、押見さんがいた!全然思い出せなかったー」と相変わらず伊藤は押見をなめきっているのだった。
あんまり広く浅い交友関係を持てない、という伊藤。それを聞いて福田は、勝ったのになんか否定されている、自分は広く深く…、と自信なさげに言っていた。
最近後輩を誘っても来てくれないと福田。
福田「あ、忙しいのかな?」
2人「……」(無言になる)
伊藤「忙しいんだよ、きっと」(作り笑い)
という流れが可笑しかった。
そして伊藤は「お前、どういう飲み方してるの?」と聞くのだった。
大阪に行ったとき芸人御用達の店「たこしげ」に連れて行ってもらった伊藤。その前日に福田もそこに行っていた。伊藤が「たこしげ」に入るなり店長に「あ、昨日お前の相方来たよ。あのこ呪われているの?」と言われたとのこと。
福田はたこしげには先輩達と行ったので全然しゃべっていなかったのに、それだけの印象に残ったということは顔なのだろう、と予想するのだった。
自分の顔が全然イヤじゃないという福田。兄はまったく同じ顔をしているが、自分の顔を嫌っているらしい。
「代わってあげたい!イヤ、代わっても同じなんだけど…あはは」と笑うのだった。
自信過剰と思われるかもしれないと今まで話したことがなかったが、街中でジッと見られることが多い、とのこと。伊藤は福田の顔についてなんとも思わないらしい
私は福田の顔を奇怪な顔とは思わないけれど、覚えやすい顔ではあるよなー、と思うのだった。

LLRは2人の根底に流れるものが同じなのだろうと思う。福田の伝わりにくい意見も伊藤は汲み取る力が備わっていて、他の人に通じないそれらを2人だけで楽しんでいることがあるように見えるのだった。
とてもおもしろい。


POISON GIRL BAND吉田
吉田は1回目の「福田がしゃべる」一番最初のゲストだった。だからこのイベントも吉田さんのおかげでここまでやってきているんです、という福田。
「吉田さんのおかげ」となんども繰り返す福田に「お茶かけそうになった」という吉田だった。
「お茶をかける」というキーワードから以前福田が出演した「竹内をいぢめる」というライブの話へ。
散々竹内をいじめて、演者だけではいじめるネタがなくなったので客席も導引していじめることに。竹内に1人のお客さんの前で土下座させ、そのお客さんに竹内に水をかけさせた、とのこと。
その後舞台に戻った竹内がいじめられっこ特有のなんともいえない顔をして、その顔は「ああ、竹内に悪いことをしてしまった」と思わせるような顔だったとのこと。その顔を見たお客さんは多分罪悪感にかられるだろうし、竹内はそういう顔をすることで仕返しをした、と福田は感じたらしい。だからそれにとても腹が立った、というのだった。
それを聞いた吉田は「そのライブにかかわった全員が悪い」と断言していた。

そういう断言をしてくれるものだから、福田はさらに少年少女坂口とのゴタゴタについて話はじめるのだった。
グランジ大の家で飲んでいたときのこと、坂口がパンチ浜崎にタメ口で噛み付くというミニコントをはじめた。
だんだんヒートアップして、2人が相撲で勝負することになった。上手く勝負がつかず福田がなんとかすることに。そこで、福田はスカシとして転がっている坂口の腰を蹴った、とのこと。すると坂口がしくしくと泣きはじめたのだとか。
福田は必死に「なんかオレが悪いみたいな空気になったんですけど、俺悪くないっすよね!オレ悪いっすか?」とまくしたてていた。
結局、福田はそのまま帰ろうとしたが、マキシマムパーパーサム長澤が一緒についてきて、さらには坂口も一緒についてきたので、また3人で飲むことに。
福田は全然怒っていないのに坂口が泣いて謝り、地獄だった、とのこと。
「オレが悪いっすかね?!」と何度も聞く福田に吉田は「まず2人に相撲で勝負しろ、と言った奴が悪い」と言うのだった。そして「お前は悪くないよ」と言ってあげるのだった。

なんてやさしい。あはは。
しかし、こういう状態は容易に想像できるし、自分にも起こりそうでお酒には気をつけようと思った。

ブロードキャスト吉村
森木とのトークを聞いていた吉村は森木の福田の秘密を聞いてきた、と言うのだった。そして、自分も福田の目撃談を持っているので、それを言ってもいいかと尋ねていた。
福田は森木のときを同じように耳打ちさせ、「なんだ、そんなの全然いいすよ、吉村さんたいした情報掴んでない」と安心したとたんに憎まれ口をたたくのだった。
吉村の目撃談はこのライブの直前に地下鉄で福田と女性が一緒に電車に乗っているところを見たというものだった。
福田はその女性はツアーなどにも来てくれるファンの女性で浅草に行く乗換えがわからないので案内して欲しいと言われ一緒にいたのだ、と説明していた。
吉村は福田が女性といるのを見て、隣の車両に乗り込み観察していた、というのだった。
福田は「声、かけてくださいよ」というのだが、吉村にしてみると内緒にしておきたいことかと思って、気をつかったとのこと。
福田は、たとえ一緒にいたのが彼女だったとしてもライブの移動なんかで一緒にいるんだったら、内緒にしておきたいはずがない、吉村がそう思うのは吉村がそういうことをしているからだ、と反撃するのだった。

そして、吉村が、でも彼女のほうがちょっとでも一緒にいたいとわがままを言って、そういう状況になっているのかもしれないじゃないか、と言ったことから、福田は女性に厳しいのだ、と話へ。
自分は兄と妹がいるので、男性には甘えてしまうが、女性は上からいくもの、という感覚が身についている、とのこと。
悪く言えば「ペット」よく言うならば「守ってあげたい」なのだそう。
福田が家族の洗濯物を干す係だったという話から女性のパンツは汚い、特に母親のパンツは汚かったので、自分はパンティを好きだという男性の気持ちがわからないというのだった。
吉村は「パンティは好きだよ」と言うのだが、それを聞いた福田が「それ心から思って言ってます?今の状況を考えてそういったほうが面白いと思って言ってるんじゃないですか?」と詰め寄るのだった。
そして吉村が「いや、本当に好きだよ」と答えると、福田は「じゃあ、もう一度ちゃんと言って下さい」と言うのだった。
結局大声で「パンティ大好き」と言わされる吉村だった。

シチサンライブなどの印象から吉村は自らエピソードトークを持ってくるのかな、と思っていたら、意外と福田任せなのだった。というか福田がしゃべらせなかっただけかもしれないが…。
終始楽しそうに聞いていて、やさしいなあ、という印象と底が知れないという印象が並ぶのだった。

東京ダイナマイトハチミツ二郎
伊藤のときに話していた「たこしげ」へはハチミツに連れて行ってもらった福田。
芸の話とかのときは全然話に入ってこないくせに中国問題の話になったら急にしゃべりだした、とハチミツが言っていた。

福田はハチミツがAGEAGEライブなどのときに首にかけているチェーンはなんなのか、今まで聞けないでいた、とのこと。この機会に聞き出そうとするのだが、「無いよりあったほうがいいかと思って…」などと思うような答えは返ってこないのだった。
福田が気合の表れでネクタイと同じ感覚と予想していた、と言うと、「そうそう、じゃあそういうことでいいよ」とラチがあかない。
結局見ている人が思ったことが正しいということで、本当の意味は教えてもらえず。

岡山出身のハチミツ。福田は両親が岡山出身なので毎年夏休みなど長期間岡山に行っていた。だから岡山にいる時間をギュッとしたら2年くらいなる。岡山の人にそれを言いたいのだが、自分の生まれは東京だしなんとなく歯がゆいのだとか。
だからハチミツにも岡山の話がしたい、とのこと。しかしハチミツは中学までしか岡山にいないし岡山の中でも場所が違うのでいまいち噛み合わないのだった。
そこからハチミツはものすごいや不良だったとか、岡山弁は汚いという話をしていた。
福田は実家でお母さんが昼寝をしており、その部屋のドアをあけて話しかけたところ寝ぼけた母親がキツイ岡山弁で突然話はじめ全然理解できなかった、と話すのだった。
「あの大好きだったお母さんが理解できない言葉を話している」とコワくなって、扉を閉めてしまったとのこと。
最終的には何故だか福田が中国語を覚えて中国語で中国問題を話せ、とハチミツに言われて終わっていた。

ハチミツは福田に結構べらべらと話をさせるのだが、けっして流されることなく、なんとなく低いテンションでぼそぼそと自分の話もするのだった。
福田は若干やりづらそうだったが、こういう対話も面白いなあと思って見た。


エンディングでは全員集まって、告知をしていた。
よしもと見ホーダイにKABUTOのサイトが出来た、と西島が告知していたときに、福田が先日KABUTOのJrとしてライブに出て、そのときにKABUTOと書かれたタンクトップを着ていたのだが、翌日起きると母がそれを着ていた、という話をしていた。面白いお母さんである。この日3回目の母の話だな、と思った。
次回、福田がしゃべるは12月24日に草月ホールで行われるらしい。
それを聞いた西島は「みなさん絶対行っちゃダメですよ」と言うのだった。

いつもながらとても楽しかった。このライブはいいなあ。
「行っちゃダメ」と言われたが次回も行く。

*1:福山雅治の曲らしい

*2:同じ芸人はダメというルールだった