M-1東京準々決勝 2010.12.3


M-1準々決勝に行ってきた。こんなにたくさん真剣なネタを見られるのは幸せなことだなぁ。
以下ネタの感想


エレファントジョン「結婚したい」
やっぱり、このネタは面白いなぁ。でもトップバッターには向いていない気もするのだった。

三四郎「Like a soccerという歌」
なんとなく失敗してしまっているようにも見えたし、それがネタの一部のようにも見えるのだった。それってすごいなぁ。一体どこまでがネタだったのかな?それにしても変な歌だなあ。あはは

笑撃戦隊「キャバ嬢になる」
ボケの人が飄々としていて、その動じない姿に笑ってしまうのだった。3回戦で見たネタもよかったけれど、今回のネタを見て「ああ、こういう人達なんだな」というのがよく分かった気がする。とても面白かった。

三日月マンハッタン「九九」
3回戦と同じネタだった。「座る、座らない」のところが面白かった。しかし、3分のほうがしっくりくるかもしれない。なんとなく。

ギンナナ「女って」
これも3回戦と同じネタだったが、2回目でもおもしろいなあ!時間を長くするために、ミニコント的な部分を何度もやっていて、それがまた可笑しいのだった。そこを伸ばすか!と思った。

チーモンチョーチュウ「タヌキの恩返し」
チーモンってちゃんと上手な漫才師なんだな、と思った。なんとなく、アイディアと雰囲気で笑わせるタイプだと思っていたが、こういう場面でわりと普通のネタをして、しっかりウケるのだった。

我が家「教習所」
坪倉が他2人に翻弄されるのだった。最初に坪倉の2人をディスるのと谷田部の無表情な感じが面白かった。



どぶろっく「美容師になりたい」
小声とその理由、他にお客さんがいますから、というのが面白かった。

マヂカルラブリー「願いごとをかなえる7つの玉を集める」
このネタは大好きなので、始まった瞬間嬉しかった。何度見ても笑ってしまう。村上が玉の数を認めるところがウケていて、いつもと違うところがウケているな、と思った。ココまでで一番沸いていたと思う。

ピース「正しい発音」
ずいぶん古いネタの印象。しかしピースの漫才ではこれが一番好きだと思う。(そんなに数を見ているわけではないけれど…)

ブロードキャスト「息子をしかる」
いつも通りのブロキャスだった。

カナリア「手あそび歌」
やっぱり私は安達の歌を聞くとゲラゲラ笑う病気にかかっているのだった。会場では安達がボンを殴るところが沸いていたけれど、私は歌が面白いよ歌が…

天狗「業界用語でホスト」
去年やっていた英語を翻訳するネタよりこのネタのほうが好きだと思っていたけれど、あまりにも川田が言っている業界用語が聞き取れないのだった。やっぱり、少しくらいわかった方が面白いかもしれない…。そう考えると英語の翻訳の方がいいのかな…。
私の感想は置いておいて、会場ではとってもウケていた。



ロシアンモンキー「歌のお兄さんと仮面ライダー
やっぱり最初の「いい儲け話」という入りが一番面白いのだった。

デニス「売れるために」
本日3組いた外国人漫才師の1組目。日本人のほうがボケというのが新鮮なのだった。しかし、それは3回戦を見てしまった私はすでに消化してしまっていて、やっぱり初見のほうが面白かったなぁ、と思ってしまった。日本人のほうはイケメン。

マキシマムパーパーサムねんねん
3回戦でM-1用とも取れるネタをしていたように感じたので、まさか「ねんねん」が見られるとは思っていなかった。このネタはとても好きなので私は嬉しかったが、会場は沈んでいて悲しかった。

エリートヤンキー「宇宙人と出会う映画に出たい」
福田がしゃべるで西島が「新しいネタをやる」と言っていたので、見たことがないネタをするのかと思っていたが、最近よく見かけるネタだった。橘が「ヒ素食べて生きる」と言ったのが面白かった。

アームストロング「修学旅行」
いつも通りのアームストロングだった。よく考えてみるとアームストロングっていつも安定しているなぁ。それってすごいなあ。レアルマドリードのところが面白かった。

ダブルネームチャゲはいいやつ」
3回戦のときは、あと1回も見たら飽きてしまうかもしれないと思ったが、準々決勝でも、ちゃんと笑った。足ツボのところが好き。

東京ダイナマイト職務質問
ツッコミ(警官)の例えに本気の顔をして「違います」と言うところで笑った。なんにしても、清く本気顔なのがよいなあ、と思うのだった。

ゆったり感「あいうえお校長の祝辞」
ま行と仰げば尊しのところが面白かった。



あどばるーん「青森のランク」
きっと青森弁を聞きなれない人でも聞き取りやすいように話しているのだろうけれど、なんとなく心地よいのだった。ネタの内容も自虐的だったり、他県をバカにしたり、細かいところまで面白いなぁ、と思った。

マテンロウ「呼びかけ」
デニス同様、初見のほうが面白いのだった。それにしてもデニスもマテンロウも上手だなぁ。今回のような自己紹介的ネタ以外にもあるのかな?それも見てみたい、と思った。

ウーマンラッシュアワー「バイトリーダー」
以前バイトリーダーのネタやそれに近いネタを見たときは会場ではとってもウケているのは、私はどうしても笑えなくて、悔しい思いをしたのだった。しかし3回戦と準々決勝では、私にもちゃんと面白さが伝わった。なんとなく若者しか笑えないのかな?と思っていたので、「ありがとう、私にも面白がらせてくれて」といった感じ。

平成ノブシコブシ「魚」
やっぱりこの形のノブコブはいいなぁ、と思う。吉村が輝いているのはもちろん、徳井の我が道を行く感じもよく出ていて2人ともが面白いのだった。ただ、今回のネタよりも3回戦でやった鶴の恩返しや猿カニ合戦のネタのほうがキャッチーなのではないか、という気もした。

タイムマシーン3号「パン派米派」
内容は本当にくだらなくて無いも同然なのに、いたるところでゲラゲラ笑ってしまうのだった。ツッコミがどちらか分からないほど、2人とも発言で笑った。すごいなぁ。

トレンディエンジェル「AKB」
前髪をかきあげるところは、もう最高だと思う。テーマ関係ないところでたくさん笑いを取る漫才が苦手だと思っていたのだが、トレンディエンジェルだけは別だと思った。

風藤松原「どんな質問にも答える」
お互いに大喜利を出し合って、答えあうのだった。こんなの漫才じゃないよ!と思いつつ、その大喜利の答えはとっても面白くて笑ってしまうのだった。でもでも、それだけでこんなに面白いのだから、漫才の形にすればいいじゃないの!とも思ったり…。



トンファー「ドラキュラ」
トンファーの面白いところは山西が小浜に世間的にはあやふやなものを山西の勝手な感性で“教えてあげる”というツッコミ方法だと勝手に思っていて、今回見てみて、もっとブッ飛んでもいいんじゃなの?!と思った。

グリーンランド「グーチョキパー」
このネタは何度か見たことがあったのだけれど、正面から見たのは初めてで、正面から見たほうが断然面白いのだった。なんだ、今までは見えてなかったんだ。「あれ」というフレーズにゲラゲラ笑ってしまった。

バース「野球選手と手術する子供」
バースの漫才は初めて見たのだった。元はコントということだけれど*1、これとほぼ同じ内容のコントを他のコンビで見たことがあるのだった(しかも2組)。逆転するところは他ではなかったと思うし面白かった。

囲碁将棋「理想の女の子」
囲碁将棋は2人ともボケるネタが好きだと思っていたけれど、このネタはそうでなくても面白いのだった。囲碁将棋のネタは理屈に無理がないというか、その場その場では、矛盾しないのでとても安心して聞いていられるのだった*2。理屈っぽくて、イライラさせる雰囲気を持っていそうなのに!

ソラシド「観光PRCM」
福井県が可笑しかった。ひどいなあ。

とろサーモン「就職面接」
つかみの部分「きむ…」のヒントで「グループに属している」というのがあったけれど、解答の「きむ…」は何のグループに属しているの?というのが気になってしまって、本編があまり頭に入らず…。

POISON GIRL BAND「英語」
まず舞台に出てきた瞬間に「2人とも喪服!」と思って笑ってしまった。阿部はよくも喪服風スーツを着ているけれど、吉田まで…。ネタは当然面白くて、特に変わったことを言っているわけではないのに、何がこんなに面白いのだろう、というポイズンを見るといつも思うことを、今回も思うのだった。



ブレーメン「電車で携帯を使っている人を注意する」
ブレーメンにしては、完璧な出来だった気がする。面白いフレーズもたくさんあって、こんなに完璧なことがブレーメンにもあるのか!と感心するのだった。しかし、普段の危うさを含めた感じのほうが、爆発的に面白いときがあると思うのだった。

ボーイフレンド「女性の誘惑を断る」
電車のところが面白かった。

えんにち「息子をしかる」
いつものえんにちだった。

井下好井「横文字を使わない」
シャツのところが面白いと思う。カラオケが日本語なんじゃないのかなぁ…?

スリムクラブ「勘違いを気づかない人」
明らかに他とペースが違うのだった。なぜか2人とも中腰で話していて、すべての部分に、可笑しみがあるのだった。「放射能」とか「うずら」とか細かいフレーズが真栄田の大喜利の面白さを思い出させるのだった。

ナイツ「2010年のを振り返る」
すごく考えられたネタなのだろうけれど、アドリブに見えるし、テーマが時事ネタでそういう組が他にいないことから、異彩を放っていて、さらに圧倒的に面白いのだった。

パンクブーブー「コンビニで犯罪に巻き込まれた」
今年は全然パンクブーブーのネタを見ていないけれど、3回戦や今回のようなシリーズでネタを作っているのかな?
3回戦と内容は違うけれど作り方は同じようなネタで、核心になかなかたどり着かないけれど、それがもどかしく、そしてくだらなくて、とても面白かった。



デスペラード「イランのお笑い」
外国人のいるコンビではやっぱり圧倒的に面白いと思うのだった。2回戦、3回戦、準々決勝と全部同じネタを見たけれど、毎回大笑いしてしまうのだった。イラン人だから許される毒が満載で、本当に面白いと思う。

初恋クロマニヨン「ボクサーのセコンド」
3回戦で初めて見たトリオで、その時はその日一番笑ったネタだったのだけど、今回はちょっと不発だった気がする。一体何がちがうのか…。難しいのだなぁ。

LLR「競馬をやめたい」
競馬のネタは普段もそれなりにウケていて、本人達は信頼しているネタなのかもしれない。けれど、同じことを他の組がやったとしたら、もっと上手い人たちがいるんじゃないかなぁ、と思わせるネタでもあると思うのだった。だから、もっと違うネタを!と思ってしまった。
しかし、ただのLLRファンである私としては、普段どおり、しかもこのネタとしては、かなり良い出来だったということが嬉しく、大舞台でのびのびとしている彼らを見られたことが嬉しかった。

磁石「交通事故」
好感度を上げるには他を下げればいい、などの永沢の率直且つ下世話な意見は面白いのだった。

ジャングルポケット「バーベキュー行きたい」
ジャンポケはだんだん漫才を上手になるのだった。すっかり形ができているように見えるし、キャラクターのわかりやすさもダントツだと思うのだった。とても面白かった。

ハイキングウォーキングうどん屋
Q太郎が繰り返す言葉のチョイスが面白かった。

ハライチ「刑事」
いつものパターンのネタだったけれど、とても面白かった。途中爆発的にウケているのは意外とプリミティブなフレーズだな、と思った。


ウケていたとか、合格予想とか、そういったものを関係なく、私が面白かったのは、
笑撃戦隊ギンナナマヂカルラブリーカナリア東京ダイナマイト平成ノブシコブシタイムマシーン3号グリーンランド囲碁将棋、ブレーメン、ハライチだった。(ポイズンとLLRは好きすぎるのでなんとも言えず…)

*1:私はこのコントも見たことが無い

*2:最終的に矛盾するとしても