大福トーク8 2010.12.19
大福トークに行ってきた。
会場は満員で自由席は完売とのこと。大福2人も「いっぱいですね!」と喜んでいたが立ち見券は全然売れていないと言っていた。
・漫才のこと
福田はこの日神保町花月の稽古を一晩中やって、朝ルミネで青田買いというライブだった。
「それつらいよなー、入り8時くらいだろ?」と大。
「僕は7時半には入ってたんで」という福田。
大「楽屋で寝てたのか」
福田「いや、ずっとネタの練習してました」*1
大「なんだよ、漫才大好きだな、もうM-1終わっちゃったぞ!」
そこでから福田がこれから漫才を頑張ろうと思う、というのだった。
みんなキングオブコントのほうにいくだろうと思っている大と福田。
「トンファーも一生懸命コントの練習してたぞ」と大。
福田いわく、今こそがチャンス、今までは真剣に漫才をやっていなかったけれど、来年からしっかりやる。
(以上すべてニヤニヤしながらの会話)
冗談のように言っているけれど、意外と福田は開放された気持ちなのかもしれないなー、と思いながら見た。
・桑原の話
何の流れだったか忘れたけれど、クレオパトラ桑原の話に。彼女と別れて家を失った桑原は家なき子芸人となっている、しかも犬を連れているので完璧なのだそう。
今まで苦労してないから当然だ、とかゲームが好きみたいだけどそれが全然仕事に繋がらないとか、桑原の悪口を言うのだった。前回のゲストが桑原だったけれど、そのときにも言っていたことだった。しかし本人不在のときの方がおもしろいというのはどういうことなのか…。
・ネズミの話
そしてこれもなんの流れだったか…?
大が「お前が釣りしてて、後ろからネズミの大群が来たらどうする?」と尋ねるのだった。
前は崖だし、後ろからはネズミが来るし、陸に逃げようとしたらネズミのいる方向に逃げることになる、果たしてできるのか?というなんなのかよくわからない質問だった。
福田はとりあえず立ち止まって様子をみる、とのこと。「ところでネズミはどのくらいの速さで来るんですか?」と福田。「時速40キロくらい」と大が答えて、「そんなん脚ごと持ってかれますよ!」と笑うのだった。
ネズミは海に落ちてもそのまま水上を走れるからその上に乗って移動できるからラッキーとか、福田がドジョウとナマズを間違えるなど、実にくだらないことを言い合って2人で笑っていた。
・広島に行った話
楽屋においてあった、動物の本、を読んで動物の子供はかわいい、という話と原爆ドームを見にいった話をしていた。詳しく書くのはあんまりにもひどすぎる内容であった。
・福田家の話
両親の遺産が入ってきても困るから、使い切って欲しい、という話から、福田家の話へ。
両親の馴れ初めを変態タイプという福田。母は父の同級生の妹で、「友達の妹に手をだすのが一番変態」という福田独自の考えなのだった。
福田家はクリスチャンだったので、クリスマスの日は少し早く帰って来るように言われる。そして食事の前に父がおもむろに聖書を出し、それを読むというのが恒例だった。
小学校4年生くらいになってからそれに飽きてきた福田兄弟は父が聖書を読み始めた途端にご飯を食べ、それを見た父が「早い!」と注意する。それを中学生くらいまでしていたらしい。それが福田の言うクリスマスコント。ちなみにそのときの料理はチキンではなくチャーハンなど。
ほほえましすぎるエピソードである。
・福田の母はQ10
福田は母が食卓で食事をしているのを見たことが無い。感情もないというのだった。
家にダッフィーのぬいぐるみがあり、その服を作った母。しかしボーダー柄の布で作ったために囚人服のよう。自作なのにタグをつけていて、そのタグがバーバーリーだった、とのこと。福田は「ボーダーのバーバーリーなんて見たことねえよ!」と言うのだった。
このとき「写メを撮ってきたから見せますよ」と福田が言っていて、大も見たがっていたのだが、「後で見せます」といってその場では見せず…。後から見せるそぶりもなく、あの「見せますよ」は完全に大に向けてだけ言われたものだったと後々理解するのだった。大福トークだなぁ…と思う。客席は無視である。
福田が母の話は延延30分ほど続き、聞いたことのある話も多かったけれど、ユニークな人であることは分かった。そして福田がお母さん大好きだということも。
・ゲスト
今回のゲストはパンサー向井だった。そしてちょうど楽屋にいたクレオパトラ桑原も一緒にトークすることに。
早速最初と同じように桑原に説教する大福だったが、本来のゲストは向井ということで、向井の印象を話し始めるのだった。
向井は周りから自分が「腹黒い」と言われるのがどうしてかわからない、とのこと。初対面の人には人に嫌われたくないのは当然ではないか、というのだった。
福田は「腹黒い」なんていう言葉はボキャブラリーの少ない頭の悪いやつの使う言葉だ、と言っていた。調子がよくておべっか使いだけれど、向井はそれがおべっかだとよくわかるから、かわいいものだとのこと。
最初の印象が良いと2回3回と会ううちにだんだん印象が悪くなってしまう。だから最初から普通でいいという福田に対して、大は、俺は最初から高いテンションでいって、さらにそれをどんどん上げていく、というのだった。
どう考えてもおかしな意見に「なんすかそれ、天才だよ、この人!」と福田に言われていた。ただし1人きりになったとき沈み込むのだとか。それならなんとなく分かる。
大は向井に対して腹黒いとかおべっか使いとか、そういう印象がまったくない。「腹黒いっていうか……ナチュラルキュート」と真逆のことを言っていた。
向井は本来ものすごく冷めた人間である、とのこと。自分の見た目と内面が全然違うのことが悩み。
福田も自分の見た目と内面が違うというのだった。福田が自ら思う自分の第一印象はビジュアル系バンドみたいな感じ。舞台上で人差し指をおでこの辺りに当てて、黙っており、一言だけセンシティブなことを言う、そういう印象のはずである、というのだった。
しかし中身は全然違うので、見た目に合わせることはしない。舞台上と普段が違うのは疲れるのでやめたほうがいい、大や自分は普段と舞台上の性格が同じで、それが一番楽なことだが、そうでいられるようになるのは結構難しいことである、とのこと。
・話題騒然のM-13回戦後のシチサン福田
向井いわく、M-1 3回戦後のシチサンライブで福田は沈み込んでいた。福田自身としては不出来だったと思ったらしい。その姿は芸人間でも話題騒然となったとのこと。
しかし結局合格していて、それを見たライス関町が「受かってますよ」と電話をした。すると、その際に少し離れたところにいた向井にも聞こえるほどの大きさで「当然だよー!」と福田が電話口で言っていっていたのだとか。
ものすごくうれしかったんだろう、と想像できるし、すごく人間くさい福田らしいエピソードだと思った。
福田が自分はパーフェクト主義(パーフェクトマンと言っていた)で何か失敗したらそれを気にしまくる、そのくやしさを忘れたくないと思う、とのこと。長年ギャンブルをしていると、重要なポイントというのが分かってくる。だから、そういうポイントで悔しいと思える自分は売れると思う!と言うのだった。福田がそう言った直後に大が自分は失敗した瞬間に忘れる…いや両極端がいいんだ!俺と福田は売れる!と言っていて笑った。都合がいいなぁ。
・Twitterで質問
大がツイッターで質問を受け付けるのだった。
- 質問 カラーパンツは何種類くらいあるのですか。*2
何種類と答えたかは忘れてしまった。
なぜいつも同じ服ばかり着ているかというと、自分は女子高生みたいなところがあって、少しでもいやな格好で外出してしまうと家に帰りたくなってしまうのだとか。 - 質問 桑原へ…
(どんな質問だったか忘れてしまったけれどそのタイミングで話していたこと多分…)
先日桑原の携帯に伊藤から電話がかかってきて、その直後福田からかかってきた。
これがめずらしいことではなく、毎月のようにあるのだとか。
すると福田は伊藤とは不思議なほどにタイミングが合う、と言うのだった。
トイレに入って、人が入っているので待っていると出てきたのが伊藤。
休日に伊藤の使っている駅へ行ったとき、会いたくないな、と思っているので、いつもと違う方向から出ようとしたら、伊藤と遭遇するなど、こういうことが頻繁にあるのだとか。
さすがコンビである。 - 質問 この中で付き合うなら誰か
福田→向井、向井→福田、桑原→福田、大→向井を指差していた。
みな消去法で考えていて、真っ先に「大はやべーから除外」となっているのだった。 - 質問 好きな果物
大はパイナップル、桑原はリンゴ、向井は梨、福田は桃。
向井が「梨」と言ったときに福田は、「あー、梨っていうやつ寒いって思ってたら、いたよ」とバカにするのだった。
なんでも梨は美味しいし、みんな好きだが、いぶし吟な存在で一瞬思いつかない。だからん「梨」と言った奴はセンスのあるやつっぽく見える。そんな梨をセレクトするのは寒いというのだった。なんとなく納得してしまうが、しょうもない理論である。
最後に今年の漢字1文字
- 向井「良」2010年は悪いことが特に無く、いいことばかりだったから。
- 大「格」遠山とのトリオ内格差の「格」
- 桑原「別」最初は「犬」と言っていたのだが、周りに彼女と別れたのだから「別」だろ、といわれて。
- 福田「強」精神的に強くなったとのこと。
「○○な話で初めて松本さんと一緒に仕事して、あれだけスベったら、もう怖いものはない」とのこと。
向井に「収録の後、めっちゃ落ち込んでたじゃないっすかー」と言われていたが、それもパーフェクトマンゆえにしかたのないこと、だとか。
今回の大福トークは本当に面白かった。今回は福田が多く話していたが、大福トークならではの話題で、LLRのトークでは聞けないような内容ばかりだった。*3
これまではゲストが来ると盛り下がる傾向にあったけれど、今回は向井と桑原のバランスがよくて、面白かった。
今回で最後かと思いきや、来年も開催するようなことを言っていたので楽しみ。