トレンディエンジェルvsブレーメン 輝 2011.3.21


ブレーメンvsトレンディエンジェルに行ってきた。
もともとは「VS」のライブであったが、この時期に争うのはやめよう…ということで、勝敗はつけないことに。
MCはかたつむり林だった。

以下ネタの感想(順番、タイトルは適当)


トレンディエンジェル「スタバのCM」(漫才)
スタバのCMを作るという斉藤が現存する数々のCMからメロディーを頂戴して「スターバックス」という言葉に当てはめるのだが、うまくいかず、結局はスカルプDに…という漫才。
最高にくだらないのだが、いろいろなCMへの当てはめ方がなんとも可笑しくて、斉藤のさじ加減だとわかっていてもゲラゲラ笑ってしまうのだった。
トレンディエンジェルはいつも必ず面白くて大好きだけれど、ネタをよく見てみると内容は私の好みとは違うはずなのだった。それでも、トレンディエンジェルのネタを見たいと思うのは、見せ方なのだと思うのだった。

ブレーメン「昔話」(漫才)
スター関根が傘地蔵もわらしべ長者も自分がモデルだというのだった。そこから、傘地蔵とわらしべ長者を再現していた。
ブレーメンの漫才はどんどん破綻してどんどん面白くなるのが不思議なのだった。とても行き当たりばったりに見えて「あれはアドリブにちがいない」と思っていた部分が次に見たときも同じだったりすることもある。やっぱりツッコミの岡部が正統派でないからなのかなぁ…。
「シャムシェイド」は次も同じなのか、次回見るのが楽しみ。

トレンディエンジェルツイッターのステキな…」(コント)
38歳独身OLがツイッターでステキな「トレンディエンジェル斉藤」から声をかけられる。というコントだった。
斉藤は普段のツイッターと同じように甘くかっこいい言葉を舞台裏から声だけで生み出し続け、最終的舞台に出てきてNYCの歌を歌うのだった。
たったそれだけのことだけれど、最初から最後まで笑った。

ブレーメン「卒業後」(コント)
卒業後隣町へ行くという関根は好きな子あやちゃんのために作った曲を岡部の前で歌い、岡部は卒業後バイトするトゥルーリーランドの歌を関根にサポートしてもらいながら歌う、というネタ。
まったくもって設定は適当で、この2曲(?)を披露したいがためのネタなのだった。とりあえず、すべて面白かったこのライブのなかでも、特に「トゥルーリーランド」で呼吸困難に陥った。
まったくもってナンセンスなようでいて、よくよく歌詞を聴いてみるとツジツマが合ったりして、ブレーメンたらすごい。

《トリオ漫才》
2組がお互いに内緒でそれぞれ誰か1人芸人を呼んでその芸人を交えてトリオで漫才する。というコーナーだった。ただし、自分たちが呼んだ芸人とネタをするのではなく、トレンディエンジェルブレーメンが選んだ芸人、ブレーメントレンディエンジェルが選んだ芸人とネタをする。誰を呼んだかは、ネタが始まってみないとわからない、という趣向だった。

ブーレーメン「10回クイズ」(加わった芸人→国場)
「1万円札に書かれた人物は?」からのスターの台詞を聞いて国場が拍手したのは、大正解だったと思う。とても面白かった。

トレンディエンジェル「キス」(加わった芸人→パンチ浜崎)
斉藤が浜崎をネタに組み込もうとしっかり振るのだが、すべてにおいて斉藤がこれからするボケを先にしてしまう浜崎なのだった。それに気づいて「ごめん」と謝るのがとても可笑しかった。

トリオ漫才を見ていると、2組の違いが明らかで、興味深いと思うのだった。
ブレーメンの2人には器用なところが全然なくて、事前に「1人入ったらこうしよう」というプランを全く考えていないように見えた。岡部が「もう止めたいんだけど…」と言ってしまうほどだったけれど、国場のキャラクターとブレーメンが困っている姿が実に可笑しくて、まさに化学反応といった感じ。
トレンディエンジェルは斉藤「テンパっていた」というわりには器用なところが見えるのだった。
両方ともとても面白かった。



ブレーメン「いいとも」
いいとも出たことがあるというスター関根とこれから出たい岡部がいいとも出演の練習をするのだった。
終盤、スターが「これから大爆笑のボケをする」と言ってスベり「ほら、未来は変えられる!」と言ったのが面白すぎる。

トレンディエンジェル「芸人をやめたら」
なぜか、GLAYのTERUの物まねから入り、芸人をやめたら何をするかというネタへ…。
まったくもって内容がないのだが、トレンディエンジェルの漫才はそれこそが真骨頂なのかもしれない。普段見るよりもたかしが生き生きしていて、途中たかしが気の利いた台詞を言うと斉藤が「うまいことするな」とたしなめるのが可笑しい。
この漫才はボケツッコミの境目がなかったなー、と思った。どっちもボケてどっちもツッコんでいた。



2組ともとても面白かった。
興味深いと思ったのは、私は普段、漫才の最中に「今のボケがどう」とか「ウケてるウケてない」とか、そういうことを言うネタをみると、なんとなく興ざめしてしまうのだけれど、この2組に関してはそれも面白いと思うのだった。とっても不思議である。
ブレーメンは破綻したところも魅力のうちなので、そういう部分があってもおかしくないと思うのだけれど、トレンディエンジェルは、ともすれば、あざとく見えそうなのに斉藤がたかしに対して発言する言葉はとても面白いのだった。これがどうしてなのか、解明したい気がしてきた。

ネタ以外の部分でも斉藤と岡部のやりとりがとても面白くて、とくに斉藤のレスポンスの速さに感動した。私はどうも一瞬で面白いことを言う人に惹かれる傾向がある。
とても面白かった。