ふざけているようですが真剣です。つあー 2011.10.30(8.20,8.27)


LLRのDVD発売記念ツアーへ行ってきた。
このツアーは東大和、札幌、吉祥寺と3公演行ったので、まとめて感想を…


「ネタができない」(漫才)
これは多分最初の東大和でのみ披露したネタだと思う。
「ネタが出来ていないから今からこの場で作る」と言って、うだうだしていたら5分経った、というもので…本当にグダグダするのだった。アドリブ的な展開だし、初回だからこそ説得力のあるネタだったので今後どうするんだろ?と思っていたら、次回からはカットされていて、これは元々そういうつもりだったのか、ただ出来が悪かったからやめたのかどっちなのかな?


ふしぎ発見(漫才)
ミステリーハンターになりたい、という福田がふしぎ発見のリポートを再現するのだった。東大和では、スタンダードな漫才コント(?)*1だったけれど、ツアー中にだんだん変化したようで、吉祥寺ではふしぎ発見のクイズに入るときの「ドゥルドゥル」という音を言いたい、というのが最大のテーマのネタになっていた。札幌は東大和から1週間しか経っていなかったが、若干吉祥寺バージョンに近づいていたと思う。
私はこのネタの「ドゥルドゥル」以外の部分もとてもよいと思うので、最初のバージョンの方が好きかもしれない。


「駄々をこねる」(漫才)
吉祥寺でのみ披露されたネタ。
結婚して子供が出来たら、ちゃんと叱れる親になりたいという、ものすごくよく聞くフリで始まるのだった。最初のダジャレ的ボケがとても面白くてワクワクするのだが、途中で「あれ…このまま終わるのかな?」と思ってしまう。しかし、そこから急展開で思わぬ方向へ進み感動するのだった。こういうのがあるからLLRの漫才が大好きなのである…。

「ギネス」(コント)
以前の単独ライブでやっていたコント。そこからの変化としては、織田裕二のモノマネが加わったこと。そして、回を追うごとにだんだん織田裕二色が濃くなり、吉祥寺では“あゆ”まで登場していた。

「男女の違い」(漫才)
このネタは吉祥寺では「駄々をこねる」が入ったために無くなっていた。
内容はとにかくバレーボール女子日本代表の容姿的悪口を言うというもの。フリとして大林素子を執拗に使ったり、なんとなくスマートではないのだけれど、後半にかけての伊藤の活躍が楽しいのだった。後半違う展開になるあたりが、LLRの漫才らしい。
役割分担として口の悪い福田より、普通そうな伊藤がより深い悪口を言ったほうがインパクトがあるし、漫才的なのだろうな、と思った。しかし…それって…普段のLLRトークと同じ構造である。


「クローズアップ音楽」(コント?)
“うたのかしすきお教授”(福田)が福山雅治の歌詞を読み解いて、福山雅治という人を探るという内容。要するに福山雅治の歌詞にツッコミを入れて笑うということ。


アンパンマン(漫才)
アンパンマンは幼児には良くない番組だ、と福田が主張するネタ。ジャムおじさんやバタコさんへの悪の想像が面白いのだった。これは札幌で見たときが一番良かったと思う。ネタにも旬があるな、と思うのだった。


ガリトラ質問者Xの献身」
ガリトラとは、ガリレオの“レオ”がライオンということで、“トラ”似ている動物トラに変えたとのこと。とても分かりにくい。内容は事前に会場から回収した質問にLLRが答え、解決!となったらドラマガリレオの曲が流れ、ライパッチ小林が踊る、というもの。
時間が余ってしまうと思って、このコーナーを作ったとのことだが、東大和で時間オーバーしたため、次回からは無くなった模様。


「怒られたい」(漫才)
人は怒られて成長するということで、怒られたい福田が伊藤が嫌がりそうなことをして怒られようとする、というネタだった。
東大和では伊藤のシャツが破れなかったり、福田の脚が攣ったりして、そういうハプニング込みでウケていた感じだったが、吉祥寺では福田が転んだりするもの全部元々あったネタの一部かのように完成していた。あんなにフリーな感じで2人の関係性を見せるだけのようなネタなのに「漫才である」ということが分かる出来になっていてすごいな、と思った。


「ツッコミ屋」(コント)
昔お笑い芸人をしていた伊藤が落ちぶれて浮浪者のようなツッコミ屋をしていると、違う分野で成功した元相方と再開して…というコントだった。
途中の演出などは他のコントで見たことがあるものがあったが、あまりにもらしくないネタだと思うのだった。これはLLRが作ったコントなのかな?そんなコントがライブの最後というのがちょっとズッコける。あはは。
吉祥寺では福田花月があったので、このコントは無かった。


「福田花月最終章」
吉祥寺のみ披露された福田花月長崎亭キヨちゃんぽんセブンbyセブン玉城が死んだ、という設定だった。
とにかく長かったけれど、まあ、ご愛嬌…ということで…。 ロシアンモンキーが出てくることを伊藤が知らないというドッキリを含んでいたが、あれは必要だったのだろうか…


幕間映像
東大和、札幌と過去の単独ライブのものを使っていた。スーパーマリオの実況だけは新しかったかな?同じものもあったし、変えているのもあった。札幌では「デブと遊ぼう」の初回を流していたけれど、面白くないのに、どうして…と思わざるをえない…。
吉祥寺は福田花月映像以外は新しく撮ったもので、とても面白かった。全部あれにすればよかったのに…間に合わなかったのだろうか。


とにかく3回とも良いライブで楽しかった。こうやって3公演を時間をおいて観るというのは初めてだが、変化を感じられて面白かった。LLRはよく「練習しない」というが、それがきっと向いているのだろうと思った。同じネタを何度もしているうちに変化して、それを自分たちが楽しむというのが彼らのスタイルなのかな、と思う。
うーん…書いていたらそうでもない気がしてきたが…
最近は東京ファクトリーなどのライブで新ネタを披露しているLLRだが、結局こういう単独ライブのような場で作ったネタのほうが感動的に面白いと思う。私はLLRが時間をかけて作った漫才が好きなのかな?といってもそういうネタが時間をかけて作られているのかどうかもわからないけれど…



<ネタメモ>

<東大和>


幕間映像

  • マリオNG
  • 福田花月2007年単独の映像
  • 福田花月続き


<札幌>


幕間映像

  • マリオNG
  • 伊藤どっきり
  • デブと遊ぼう
  • デブと遊ぼう
  • 福田花月2007年単独の映像


<吉祥寺>


幕間映像

*1:福田しかコントに入らない場合は漫才コントと言っていいのかな?