トップリード単独ライブ『二日坊主』 2011.11.4,11.5

トップリードの単独ライブへ行ってきた。
分かってはいたけれど、トップリードはなんて真っ直ぐなのか!まったく逃げずに真っ向勝負。なんてなんて…
美しくて純粋でとっても良くできた単独ライブだった。
DVDになるとこのことだが…内容にふれまくり…
ネタ、映像のタイトルは適当




オープニングコント
お笑いコンビ「二日坊主」の単独前、早く劇場に入った和賀(二日坊主)とマネージャー新妻のやりとり。
この時点ですでに新妻のキャラクターが理解できるのだった。


OP映像
並べた椅子にタイトルが一文字ずつ表示されたり、机に書かれた文字を消したり、シンプルだけれど凝っていた。


「役立たず」
最初のコントから新妻のカロリー消費量が高そうなコントで、そのキャラクターがとっても面白いのだった。最後のオチが若干ガッカリしたけれど、それ以外はすごく好きである。


映像(スケジュール確認)
和賀の1ヶ月のスケジュールを新妻が確認する。そのやりとりがめちゃくちゃなのにリアルで可笑しい。


「タバコ」
ベランダで話すご主人2人…というコントだったが、こういうコントでもしっかり面白いのがトップリードだな、と思う。


映像(ファッション誌『ラブジャンクション』取材)
“幼稚園の…”が可笑しくて可笑しくてたまらなかった。


「ラヴジャンクション」
瞬間的に一番爆笑したネタだった。あれはずるいなぁ!


映像(お台場集合マネージャー)
電車の中を走る、逆噴射家族的部分でやりきれていない感じがほほえましかった。


「ため息」
これはまさにトップリードの真骨頂ですんごく良かった。トップリードの良いところが全部詰まっていると思った。


映像(アニメ雑誌取材)
取材なのに、記者の方がしゃべりすぎじゃない?あはは!


「おっぱい」
最後の1分のために凝ったフリが4分続く感じだった。振り切った和賀は面白いな!ゲラゲラ笑った。


映像(羽田空港から電話、マネージャー寝坊)
ふてぶてしいマネージャーが誰かを思わせるのだが、未だに誰か思い出せない。


「嘘」
同じようなテーマのネタは色々なところで見るので、「また、このテーマ…」と思ってしまうかといえば、そうでもなく…。多分私は誰がやろうとこのテーマが結構好きなのだ。どれも面白い。トップリードはまた自分達の上手いところを存分に生かしていて、最終的なオチもとってもよいと思った。


映像(“ワンワンワン”ロケ風景)
“ワンワンワン”とは犬の番組かと思えば…。後ろに佇むマネージャーの姿が可笑しいのだった。


「犬が嫌い」
新妻の犬の演技の上手いことといったら!そして和賀の犬に対する罵詈雑言がとても爽快なのだった。「咬むためのフリ」など名言がたくさんあった。


エンディングコント
ちょっとしたびっくりとほっこりがあるキレイな終わりで、まさにトップリードのネタそのものなのだった。




普段の新妻が「和賀が大好き!」というのを過剰に見せる様は、少し斜めから見ていたのだが、今回のライブで、新妻が和賀を好きだというのは、決して女の子にキャッキャッ言われるためでなく、パフォーマー和賀を尊敬してやまないからだ、ということがよく見えて、自分の心の醜さを感じたりした。

全体が1つの物語になって、それには無理や嫌味が全く無いのだった。多くの人がこんな風にしたいのだろうけれど、それは簡単なことではないはずで…。それをトップリードは真正面から何の衒いもなく取り組んでしっかり形にしているのだった。それでいていて一つ一つのネタは、他のネタライブで見てもしっかり面白いであろう出来だった。新妻は短いネタもこういう単独ライブを作るときも、思考のあり方は一緒なのではないかな?と思わせる。なんというか…単独ライブも1つの長いネタという雰囲気だった。
本当に純粋で真っ直ぐで、なんとも言えない感情になり「こんなにもこんなことあるかしら!」という抽象的な言葉しか出ない…。素晴らしいライブだった。