エクセレント!! 2012.4.19

神保町花月で「エクセレント!!」を見てきた。
以前見た「Kisskisskiss」が観たことのある神保町花月公演で最も面白いと思ったものだったので、それと同じくマンボウやしろが脚本演出ということで足を運んだのだった。

おもちゃ工場の家族の話で、ライス関町が兄の死から立ち直れずにいるニートな工場長の息子。田所がその半身。グランジ五明が父、工場長。伊藤真奈美が母。工藤史子が息子の想い人。工場で働くベテラン従業員がかたつむり林。グランジ大が息子の元同級生のイヤなやつ。ニート息子が立ち直る話だった。

私には話がストライクではなかったけれど、まだ実家に住んでいた自立していない頃に観ていたら、もっと心に響いただろうな、と思った。ニートとしては夢のような環境にいる主人公に、その時代だったら憧れたし、バカにする気持ちにもなってスカっとしたかもしれない。
だから、やしろはこのお話を神保町花月を観にくるファン達に寄せて書いたのかな?と思った。主演のライスのファンはきっと大学生くらいが多いに違いなく、そういう層の心に響くように。
今の私がそれでも楽しく観られたのは、演出がとても凝っているから!そこに含まれるメッセージを受け取らなくても楽しめるなんて、舞台のよいところだよなー、と思った。結局全部合わさってのものなんだなぁ。
深読みしても楽しめるし、なんにも考えなくても楽しめる、そういう何層にも重なったおもしろさがあるのが凄いと思うのだった。この感想はカリカの単独ライブでも感じたことで、マンボウやしろって、本当に技術があって、頭が良くて、優しいんだな、と思った。
そして、ライスがこの役にピッタリだった。ニートだけれども、まだ20歳(将来の可能性がある)、才能があって、周囲に恵まれている、ライスのことじゃないの?わはは!

*1によると私が観た別のバージョンの演出が存在したとのこと。私が観たのは、最後は関町と田所が関町に統一されるものだったのだけれど、それが田所に統一されるバージョンが存在するとか。
確かに主人公が関町に統一されたときに、「あれ?田所になるんじゃないの?」と思ったのだった。だからそのバージョンが存在することに納得するのだった。


「エクセレント!!」が今ブームのようなので、それに便乗して、なんとなく感想を書いてみた。

*1:有名ブロガーナオミさんのブログLaff circusの詳細記録など