行列の先頭20 2012.5.29

行列の先頭を観てきた。
OPMCはスパローズとトップリードだった。
このライブと同じ時刻にルミネtheよしもとで開催されているライブにも出演予定のスパローズが「こんなにK-PROさんに呼んでもらっているのに、マネージャーのミスで…。あっちでは面白いこと言いませんから!」と言っていて可笑しかった。


以下ネタの感想

文田が自分の俳句を賞に応募する、と言うのだった。どう考えても「字足らず」というのがとても面白かった。それだけにとどまらず、サッカーのフォーメーションの話になり、その驚きが囲碁将棋の真骨頂だとは思うけれど、俳句のくだらなさがとても可笑しかったので、もうそれだけでいいのに〜などと思ってしまった。しかしそれも、更に話が進んで文田が手の動きをつけながら俳句を読んだら、これまたくだらなくて、そんなことは忘れてしまうのだった。「ヒドイ」という言葉をめぐるやりとりなど、細かいところも全部面白くて、大好きだった。

まさかの漫才で、ざわめいた。
しっかり面白くてすごい。大水が自ら何かの話題について例をあげようとするくせにその例が思いつかない、というボケがあって、「あー!これラバガのコントにもありそう!!」と思った。漫才師へのどす黒い偏見とか、漫才師は漫才の中でコントできるのがいいよね〜とか、私の好きなタイプの漫才だ!と思った。

18年の重みの話を色々な手段で聞かせようとしているのだな、と思った。体の半分は「売れてない」でできている、ということで、森田の体を指しながら大和が説明するのだった。「僕達が今後売れる可能性は何%だと思いますか?」と客席に聞いていたけれど、あれは「何%」と答えるのがよいのだろうか。今後あのネタに出会って、自分に尋ねられた場合に備えて真剣に考えておかなければならない。

しろうが「こんな面白い話が…」と話しはじめるが、物忘れが激しく、物の名前が思い出せず…。というネタだった。
忘れたものが何なのかがクイズのようになっていくのだけれど、ちょっと清和がボケみたいなところもあって、実はそれで追い込まれる、という流れが面白かった。「リス洗い機」が忘れられないワード。

何度も見すぎてそろそろ笑えなくなるのではないかと思っているのに、まだまだ大丈夫であった。今回は、後半のターミーネーターのところで阿部がため息をついたのを吉田が見逃さず、「そこが一番気になる」と言って真似をしたりしていて、もう…涙を流して笑ってしまった。

以前のマセキのライブで見たネタだった。パワーバランスをつけているときとはずしたときの加藤の顔、それだけで可笑しいのだった。それだけなのに面白いなー!

阿諏訪が彼女に浮気されていた話を金子に話すのだが、「笑っちゃうだろ?」と言ってしまったことから…。というネタだった。
金子が“笑いの種類”を考えるのが可笑しかった。阿諏訪が全然ツッコまず、流されてゆくのがよいなぁと思った。

ギャルばっかり見に来ているのだから、それに合わせた落語にしましょう、というネタだった。
タイムマシーン3号のネタに出てくるワードは、そうでなくて万人が理解できるものが多く、なんなら「ディズニー」とか入れとけばいいんでしょ?と思っているんじゃないかととか考えたりもしたけれど*1、これだけ爽快に上手く堂々とやっていたら、そんなことを思うほうが気持ちが悪いのだった。有無も言わさず面白かった。

  • 鬼ヶ島「怪奇現象」

野田がスポットライトを浴びながら、怪奇現象について話すのだった。その怪奇現象を3人で再現していた。
野田がおかしな扮装なのに普通の役をやるのが可笑しかった。いつもとちょっと違う作り方をしていて、上手いことやりすぎだよなーと思った。私は鬼ヶ島のハチャメチャだけれど、じつは緻密なところが好きなので、最初からちょっと上手いことしているネタはそんなに好きじゃないのだな、と思った。

  • 磁石「隣人に注意する」

すごくたくさん笑いどころがあるのだった。録音したものを巻き戻して再生するところは、実際にやっているわけではないから、永沢の匙加減なわけで…それでもボケとして成立するなんてすごいなー

「速読できるけれど実はできない」のかと思ったら、そんなもんじゃないのだった。しっかり裏切られるのにしっかりバカで、とても面白かった。疑う側が、分かっているくせに分かっていないフリをしているのか、その逆なのか、決して明らかにしないのが良いと思った。

モテたいと言って、モテる職業「マクドナルドのバイトリーダー」となるのだけれど、そういう風に入る必要はあるのだろうか…?と可笑しかった。やっぱり「ポテトの揚げあがるティリリティリリの音にあわせて涙が流せる」などの助けにゆく前のバイトリーダーの台詞が秀逸で、一言も聞き逃さないように集中してい聞いた。それなのに、思い出そうと思うと全然思い出せないのだった。そして最後の「お疲れ様」のネタはなんだったんだ…わははは!

  • THE GEESE「相手の気持ちになって」

セールスマンが「相手に気持ちになって考える」を実践するのだった。
最初は「なんか可笑しいけど、これはなんだ?」と思っていると「相手の気持ちになって考えている」と解明されるのだった。そこで、まず物凄く笑って、更にそれがゆきすぎてその「相手」の幅が広がるのも可笑しいし、相手の気持ちを自分の都合のいいように考えるもの可笑しいし、もう!とにかく細かく切り取っても全部面白かった。

  • トップリード「遅刻」

先日大感動したネタ。はあ…やっぱり好きだなー!と思った。演技で見せるだけかと思いきや、しっかり違う展開になるのもよいし、演技もよいし、しっかり違う展開になるのも良いし、演技もよいし……
とにかく、前半「わー上手ーい!すごーい!」だけの感じから、それまで新妻が言っていた「○○だったら」を和賀が言い始めるあたりからの方向転換がちょっとゾクゾクする。

  • 2丁拳銃「くるぶし、手術を嫌がる少年を勇気づける」

くるぶしのネタ中に小堀がネタを間違えたらしいことを言っていたのに、次のネタへの合間で「順風満帆!!」と大声で言っていたのが可笑しかった。手術を嫌がる少年を勇気づけるというよく見るテーマで、ちゃんと面白くて貫禄を感じた。

このネタは以前タイタンライブで見ていたので、内容を知っていたのだが、エレキコミックはその場で楽しくなったらガンガン前置きを伸ばすらしく、もしかしてこれは違うネタなのかな?と思ってしまった。財布をなくすはずが、全然なくさないんだもの!しかしそんなことはなく、ちゃんと財布をなくしていたので、ホッとした。

最後の歌が楽しみすぎて、ワクワクワクワクしてしまい、途中の面白い部分で集中できないという失態をおかした。そんな風になっても、やっぱり最後の歌は面白かった。

今回は時事ネタの要素が少なくて、というかほとんど時事ネタではなかった。「元○○芸人」というのは、三拍子というコンビ名を売って改名しようというネタと似ているものがあったが、私は改名の方が好きだった。後半は、ダンスの授業ができたらしいということで「アブラハムには7人の子〜」というを久保が踊っていた。あんな振りだったっけ?と不思議な気持ちになった。


たくさん好きな人たちが出ていて楽しかった。

*1:今回にネタにディズニーが入っていたかどうかは忘れた