まるまる一日LLR〜今回は幕張で会いましょう〜 2015.3.29

まるまる1日LLRにいってきた。
場所を神保町花月から幕張イオンモール劇場へ移して、約1年ぶりの開催とのこと。
ライブの合間(1時間ほどある)、イオンモールで時間がつぶせるのが良かった。まるまる1日LLRを開催するのにぴったりの会場だった。

LLRの幕張ネタ祭り

今まで同様、1本目はネタの回。今回は5本の新ネタと会場からリクエストされたネタ2本の計7本のネタを披露していた。
MCは竹内健人と怪獣まゆみちゃん。

坂口「怪獣のまゆみちゃんです!」
竹内「“怪獣のまゆみちゃん”て、知らない人は何かと思うよ」
相変わらず、竹内のタキシードはちょっと大きめ。

各ネタの前に事前に撮影された伊藤がネタについて語る映像が流された。
一応、これから披露するネタについてのコメント、ということになっていたが、全然そういうものではなく、ただただ伊藤の狂気を見せられるのだった。福田の差し金だろうけど…

  • バイクを買い替えた
    LLRお得意のバイクを彼女に見立てたネタだった。
    そんなの面白くないわけない。先日の幕張ファクトリーでもバイクの乗り方のネタをやっていたし、ローン150回払いをつかみにも使っているし、伊藤がハーレーを買ったことが何やらLLRの漫才に影響を及ぼしている。
  • 旅行先で写真をたのむ
    旅行先で誰か知らない人に写真を撮ってもらうように頼むことができない、と言う福田。伊藤がそんなの簡単だと言うと、本当にできるのか?じゃあ手本を見せてくれ、というネタ。
    カメラを渡した相手がヘンな人なのだけれど、そのヘンな人を見ていると、福田の大喜利が上手くないのがよくわかるというか……。でもこうやって漫才になると、前とつながってきたり、表情が可笑しかったりして面白いのだった。ビーバーさん系のネタだけれど、そう考えるとビーバーさんは大喜利的にも面白い気がする。
  • 医者
    これは新ネタではなく、以前の幕張ファクトリーやっていたネタの改良版だった。
    失敗しそうな手術中に名医が助けに…というのは、ドラマ部課外活動でもコーナーにしていたし、気に入っている模様。以前やっていたものよりもあらゆる医者に対する伊藤の口の悪さがより前面に出るようになっていた。
  • 芸人以外の仕事をしたい
    食レポだったり万引きGメンだったり、漫才でよく登場する職業をやってみるのだけれど、(ネタバレになるかもしれないけど…)その部分は話の核ではなくて、元カノのアケミを想うネタなのだった。
    これはLLRにはとても珍しい気がした。そもそもその対象が普通の女性というのがあまりないというか……女性かと思いきや納豆だったり、ゴリラだったり、バイクだったり豚だったりするから…
    よくあるテーマだけど、思いもよらない展開になるというのはLLRのネタによくあって、それが大好きなのだが、今回はいつもの思いもよらない展開とは違って、ベタなんだけど、そういうベタさは今までのLLRのネタにはなかったから新しさを感じたというか…こういうのもやるんだなーという謎の上から目線で思った。
  • 娘さんをくださいと言われたら
    自分たちももういい年になって、子供ができたら「娘さんをください」と言われることになる、そしたら上手く対応できる?というネタ。
    おおお…
    痩せこけた福田にちょっと太めの伊藤が「デブ!」と言うミラクルワールド

ここから2本は客席からのリクエスト。MCの二人が客席から募るのだった。
最初にリクエストされたのは、『山手線ゲーム』。次に『昔の遊び(フルーツバスケットやるやつ)』そして『パン屋』。
『パン屋』と聞いた竹内が「将来なりたいものじゃないですよ」と言っていたのが可笑しかった。どれを見たいか客席に拍手を求める竹内だったが、どれも同じくらいの拍手の量なのだった。結局LLRが『パン屋』を選び、披露していた。
このとき、以前ツモルハナシで福田が、ミスチルの映画を見て、そこで演奏された曲が知らない曲でがっかりした、知っている曲を聞きたかったという話をしていたのを思い出した。お笑いの場合もそうなのかな?普通、単独ライブでは新ネタをするものだが、お客さんはそれを求めていないかもしれない、と言っており、それを聞いて私は「新ネタ見たいけどな〜」と思っていたのだが、今回『山手線ゲーム』『昔の遊び』『パン屋』とほぼ同数の拍手が集まった(なんなら『昔の遊び』はちょっと少なめだった)ことを考えると、知っている名作が見たいと思う人も結構多いのかな?と。
それにしてもパン屋のネタは良いな〜と思った。壮大な前フリと超絶くだらなボケ。ズコーッとなるのを期待してしまって毒されているのを感じる。何に毒されているかはわからないけど…。以前のまるまる1日LLRで、時間制限ありで披露し、最初のボケまでたどり着けなかったことを思いだした。
最初の「ちょっとこういう設定でやってみて」がブっ飛んでいるのがまず好きだし、振り回される伊藤がとっても良かった。体力的にあと何年できるかな?と思ってしまうほど、伊藤が消耗していた。あははw


次に出されたリクエストは『バレーボール』『背中に文字書くゲーム』『ペットのモモ』。
『バレーボール』はDVDに入っているから、と『ペットのモモ』を披露していた。モモだってDVDに入っているのに……
始まった瞬間ものすごい既視感におそわれたのは、1本目にバイクのネタがあったから。ちょっとそういうネタばっかり集めたライブやったらどうでしょう。LLRの漫才の系統ごとにネタやんの。飽きるかな…
久しぶりに豚のネタを見て思ったのは、意外とこのネタは緻密で、すごく細かい表情とかフリとかが大切なんだなー、ということだった。ふわっとした感じでやるとなんか違う。


とにかく、ネタが7本見られてとても楽しかった。

「幕張ファクトリー〜30分拡大SP〜」

続いては、幕張ファクトリー。ここでも新ネタが2本見られるかと思うとわくわくするのだった。
今回のゲストは、吉本以外の事務所からジグザグジギーラブレターズ。そして大阪吉本からコマンダンテ。いつもはコーナーゲストのとにかく明るい安村。コーナーにはいつものごとく竹内もいた。

OPでジグザグジギーは吉本のライブによく出ているという話をしていた。
池田「今日もさっき新宿で吉本のライブに出て、それからまたココに移動してきたんですよ。吉本さん、僕らを吉本の芸人だと勘違いしてるんじゃないですか?」
ラブレターズも月1〜2回のペースで幕張に来ているとのこと。
幕張の近くに住みたくなる現象だと思った。

  • LLR『マザーゲーム』
    コンビを組んで何年も経つと友達だった頃とは、違う関係になってきたよね、だからお互いに好きな物を1歩につき1つずつ言いながら近づいて、最後にお互いの名前を言ったら、もっとお互いを好きになれるよ、という…ネタ……
    以前から福田がドラマMotherのこのシーンを気に入ってよく話していたが、それをそのままネタに。
    福田の挙げる“好きなもの”は漫才のボケとしてのワードでとても面白いのだけれど、伊藤の挙げる“好きなもの”も、いたって普通のものばかりなのに、ああやって羅列されるとどうしても笑ってしまうのだった。というわけで、どこからどの部分を切り取っても面白いのだった。すごい。
  • コマンダンテ『結婚の挨拶』
    コマンダンテのネタはそんなに見たことがないけれど、これはTHE MANZAIのサーキットで見たネタだった。サーキットで見た2つのネタの内、とても好きだった方のやつ!すんごく面白かった。奇しくもこの前のライブでLLRが同じテーマのネタをやっていたが、このようにこのテーマはかぶることがさぞや多いだろうけれど、コマンダンテのこのネタなら、かぶったって絶対に大丈夫なんだろう。
  • ジグザグジギー『名前の読み』
    たぶん初めて見たネタだったが、ジグザグジギーはよく出席を取るのかな?こんなに1歩も動かないコントあんまりないよね、と思いながら見た。宮澤は若いのに、普通にしているときはおじさんに見えるが、学ランを着てコントに入ると学級委員長にしか見えないし、学級委員長としての威厳がある。
  • ラブレターズ『夏休みの課題』
    これも何度か見たことがあるけれど、何度見ても面白いな〜!あの塚本扮する小学生はいつの時代の子供なんだろうか。今の小学生のお祖父さんは戦後派だろうから、塚本自身が小学生の頃ってことかな。そう考えるとまた更にニコニコしちゃう。
  • とにかく明るい安村『格闘技の全裸ポーズ』
    丸坊主になった安村を初めて見た。なにもかもそぎ落とされて、ストイックさが光っていた。
  • LLR『ヒーローモノのザコ』
    ずいぶん前の単独ライブで披露していたネタとテーマは同じだけれど、中身は違うという感じだった。実はザコとか悪の組織とかネタには関係なくなってしまうところが面白かった。伊藤がイヤイヤ付き合うように見せて実は惹きこまれていた、というのがとても好きだった。

後半のコーナーは人狼だった。コマンダンテ人狼未経験とのことで…
安田「大阪ではこんなおしゃれなゲームやらないんです!乳首相撲ばっかりしてます」
福田「僕らも一時期、乳首相撲ばっかりやってたよ。それで全員乳首が取れちゃった」
安村「そう、舞台に落ちてる乳首を拾い集めてたな〜」
福田「乳首無いからもうできなくなったんだよ」


最初は普通に人狼を始めるのだが、途中で福田が急に「お客さんはお金を払ってきているのに、舞台上でゲームやってるのを見せるなんて!お客さんはこんなのを観に来てるんじゃない!」と言いだし、捕食されて退場していた竹内と溜口(舞台袖で言い含められたにちがいない)もそれに同意するという茶番が繰り広げられた。
「何を言ってるんだ」と舞台上は騒然とするも、コマンダンテ石井だけが「そうか!」とそこに乗っかり、竹内に「彼は勘がいい」と褒められていた。
そこから始まったのは、役回りを全部知りながら知らないフリをして人狼をするゲーム。結局ゲームである。とはいえ、この手のものは確かに普通の人がやれないゲームだし、芸人にかぎらないかもしれないけれど、舞台に立っている人だけができるゲームだと思った。ラブレターズの頑張りと、ジグザグジギー宮澤の人狼苦手感が面白かった。できそうなのに苦手なんだなー


幕張ファクトリーも全体的にとても面白かったが、なんといってもLLRの新ネタ2本が前の新ネタライブの5本のどれよりもよかったので、感動が隠せなかった…



「笑いをとったら即罰ゲームライブ」

3公演目は省略。
また競艇を見せられたり、人が痛がっているのを見せられたりした。面白かった。自分の倫理観に疑問を感じたり…